
モデル・七海さんの、登山に欠かせないケアアイテム。|ささやかだけど、大事なこと。Vol.1
気持ちよく汗をかくときにこそ使いたいコスメやアイテムがある。日々身体を動かしているあの人がどんなものを愛用しているのか、アクティビティに同行して紹介。初回は山岳ガイドの資格も取得したというモデルの七海さんが、登山前後に使うケアアイテムの話。
撮影/間澤智大(ロケーション)、鳥羽田幹太(プロダクト) 取材・文/黒木許子(ロケーション)、佐々木彩(プロダクト)

Profile
七海(ななみ)/モデル。岐阜県出身。ファッションや美容分野のヴィジュアルや、MV、広告などで活躍。山岳ガイドの父を持ち、幼い頃から自然に親しんできた。
物心ついたときから山に登ってきた七海さん。仕事で忙しい合間に、行けるときは週に1回ハイキングに出かけるという。
「登山には人と来ることが多いです。最近は私のSNSを見て、『登ってみたい』と興味を持ってくれる友達も増えて。自分が案内役になるのは全く苦になりません。初心者と一緒だからこそ登る山もあるし、道中、歩きながらだとなぜかいつもより深いコミュニケーションをとれたりもするんです」

今回登ったのは山梨百名山にも数えられる小楢山。
秋晴れに恵まれた朝、足を踏み入れたのは山梨県の小楢山。木漏れ日の下で軽々と歩みを進めていくが、時々ふと立ち止まってきのこや花に魅入る。

「すすきだ! 秋ですね」と駆け寄った。
「小さなどんぐりとか、山で見つけたかわいいものを拾って集めているんです。不思議な植物を見つけてポラロイドカメラで撮るのも楽しい。山に来ると、自分の感度を確かめられる。植物はもちろん、陽射しや風に揺れる葉っぱなど、ささいな美しいものに気付く感性を再確認できるというか。都会で過ごす日常では、きれいなものを見逃しがちだなと改めて振り返れるんです。ここでは、普段はあまり好きではない蜘蛛の巣にも感動する。私たちが自然にお邪魔している側という意識になるからでしょうね」

最近入手したポラロイドカメラでの撮影にチャレンジ。
モデルとして働く中、コンディショニングは仕事の一部でもある。登山時は、事前のボディケアが大事だと話す。
「前の日の晩にしっかりマッサージ。これをするのとしないのとでは、登山後の疲れ方がまったく違うんですよ。これから頑張る体を、一度フラットな状態にするイメージ。足首からヒップ近くまでを、〈ウェレダ〉のオイルで揉みほぐします。アフターケアも同じオイル。お風呂の後の濡れた肌に使い、脚全体の老廃物を流すようにさすります」

〈ウェレダ〉の《アルニカ マッサージオイル》。山岳地帯の草地で花を咲かせるアルニカを配合。爽快なハーブの香り。
登山時だけでなく、普段からも運動を欠かさないという。
「多いときは毎朝走っています。山道を長距離を歩くには足腰の筋肉が重要なので、ランニングで鍛えられているのかも。体力をつけたいからというよりも、単純にやりたくてやっています」
「もちろん、運動をサボりたいな、面倒だなと思うときもなくはない(笑)。でも、体を動かしていると気持ちが明るくなるし、そういうマインドの自分のほうが好きだから」

立ち止まって、森の音に耳を澄ます。
「頂上でご飯を食べるのが至福。カレーが得意な人と登ったらカレーパーティなど、メンバーによってメニューが変わるのもグループのおもしろさだと思います」
そう言いながら、遠くに富士山を望む小楢山頂上では暖かいココアを入れてくれた。

「あー気持ちいい!」と大の字に。
アウトドアアクティビティにあたって、常に心がけているのが日焼け対策だ。この日も、頂上で一休みしている間に愛用のデイセラムを塗り直し。

3種類のビタミンC誘導体が入っている一本。
今年はついに、山岳ガイドの資格も取得したという。
「山が好きという気持ちを、何か形に繋げたかったんです。座学や合宿もあり、実際に知識が身についたので受けてよかった!」

山で見つけた“小さい秋”。
学業や部活で忙しい10代のころは、山に行っていない時期もあった。そこから今のように頻繁に登山するようになったきっかけは、大学受験を前にしたある日の出来事。
「勉強のことで悩んでいる私を見て、普段は寡黙な父が『出かけよう』と誘ってくれたんです。冬だったので、二人で雪靴を履いて地元の里山へ。滝が凍っていたのを覚えています。このハイクで登山スイッチが入り、東京で大学に入った後、自分でどんどん足を運ぶようになりました」
一日中全身運動が続く登山は、帰ってから寝るまでのケアも重要。体と同じように肌も疲れ、ダメージを受けている。そんな夜に七海さんが頼るのは、スペシャルな夜用パック。

〈ファミュ〉の《ナルシスウォータースリーピングマスク》。ぷるぷるのジェル上で、洗い流し不要。「翌朝は肌がもちもちになります!

アプリ〈ヤマップ〉を見ながら取材クルーを先導してくれた。
ハイカーとしての目標は、あえて立てすぎないようにしている。
「何かを目指すと、それに向かって頑張ることでいっぱいいっぱいになってしまうタイプ。それよりも今は、楽しく登ることを大事にしていきたい」
ストイックで、努力家ゆえに、登山を愛する余地を意識して残す。帰路、「今度は紅葉を見に行きたいな」とすでに次回の計画に顔を綻ばせていた。
こんなアイテムも、おすすめです。
自然に囲まれたシチュエーションに、長時間のハイク。登山に際して七海さんが使う3カテゴリーの製品から着想して、Tarzan Web編集部がアイテムを探しました。
日焼け止めベース
キーワードはビタミンC、SPF入りトーンアップ
マッサージオイル
筋肉疲労と向き合うオイル
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睡眠中にさらに潤いをアップ