サーファーの自然復元活動でダイヤモンドヘッドが一変

世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回は、サーファーらしい思いから始めたクリーンナップ活動について。

edit: Takashi Osanai

初出『Tarzan』No.884・2024年7月18日発売

サーファー 自然復元活動 ダイヤモンドヘッド

大海原を一望できる、ローカル憩いの場所に

そもそもは「大切なホームスポットをきれいにしよう」というサーファーらしい思いから始めたクリーンナップが、環境活動を展開するまでにスケールアップ。2023年に非営利団体〈クイレイクリフス〉を立ち上げた久保田亮さんのアクションは、ダイヤモンドヘッドにあるクイレイクリフスビーチパークの光景をガラリと変えた。

サーファー 自然復元活動 ダイヤモンドヘッド

クイレイクリフスの活動は土曜の午前中にボランティアを迎えながら展開。日本の旅行者の参加も大歓迎だという。詳細はサイトから。WEBサイト

以前はうっそうとした雑木林で治安も危ぶまれたところが、視界が大きく開けたことで大海原を一望できる、ローカルの憩いの場所になったのだ。行ったのは外来種の木々や雑草を除去し、ハワイの固有種に植え替える、などの地道な手作業。

コロナ下に「人の活動が止まり海の透明度が明らかに高まった」ことの実感も、活動にさらなる拍車をかけた。今では自治体のサポートも獲得。引き続き“古の時代に見られた自然豊かなダイヤモンドヘッド”の復元を目指す。

EDITOR

OSANAI TAKASHI/東京都出身。サーフィンやビーチまわりのカルチャーに造詣が深く、世界各地の海で取材と執筆をする。著書に『海と暮らす〜SEAWARD TRIP』がある。