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加治ひとみさんも体感。今日もスッキリを実現する《オールブラン》の新しい使い方
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世界的な〈ヒューストン・バレエ〉が初来日。『白鳥の湖』で演じられる身体表現のみどころとは?
世界的に定評のある〈ヒューストン・バレエ〉が、2022年秋初来日。演目は不朽の名作『白鳥の湖』だ。その物語はドラマに満ちている。
成人し、結婚するよう周囲に説かれて戸惑うジークフリート王子が、ある夜、森で乙女オデットに偶然出会う。二人は想いを寄せ合うが、悪の騎士によりオデットは白鳥の姿に。
王子は彼女にかけられた魔法を解こうとするが、悪の騎士と、オデットに似た魅惑的な乙女オディールに行く手を阻まれ…。
結末は劇場に残して、今回はプリンシパル(最高位のダンサー)として主役のオデットとオディールを演じる加治屋百合子さん、ジークフリート役の吉山シャール ルイ・アンドレさんに見どころを尋ねた。
「バレエと聞くとチュチュやかわいらしい踊りなどをイメージする方も多いはず。ただ私たちの『白鳥の湖』の第1幕は、大勢の男性ダンサーによる男気あふれるダイナミックな踊りで始まります」(加治屋さん)
今回の舞台では、各キャラクターの細やかな心理描写にも注目。
「王子と初めて会う時のオデットはすでに白鳥になった後という設定が多いですが、今回は人間の姿で出会い、恋に落ちる。だからこそより感情豊かな白鳥を表現したいです。一人で4役務めるので、体調をしっかり整えて臨みます」(加治屋さん)
「また王子の心の揺れには男女問わず共感する人が多いはず。彼の感情の機微を、型にはまらない踊りで伝えたいです。そのため毎日の練習に加え、王子を演じるには安定感としなやかな筋肉が必要なので、加圧トレーニングやジョギング、ヨガなどにも日々励んでいます」(吉山さん)
〈ヒューストン・バレエ〉初の来日公演とあり、ダンサーの熱量も高い。
「アメリカのバレエ団が日本で公演を行うのは実に8年ぶりです。単に“きれい”という感想で終わらない、心を動かす舞台になればと思います」(加治屋さん)
10月29日・30日、〈東京文化会館 大ホール〉で開催(全4回公演)。チケットは〈光藍社チケットセンター〉で販売中。料金はSS席25,000円〜D席7,000円、U25チケットは4,000円。
取材・文/門上奈央 撮影/石原敦志
初出『Tarzan』No.840・2022年8月25日発売