スカッシュ×テニスな競技。今じわじわキテるPADEL(パデル)って?

取材・文/黒田創 撮影/安田光優

初出『Tarzan』No.832・2022年4月21日発売

パデル 東京・善福寺の専用コート〈パデル東京〉

テニスより簡単で始めやすい?

発祥の地スペインでサッカーに次ぐ国内2位の競技人口を誇り、世界で1800万人が楽しむPADEL(パデル)。日本でも愛好家が2万5000人と、徐々に人気が広まっているニュースポーツ。

一体どんな競技? というわけで東京・善福寺の専用コート、〈パデル東京〉を直撃!

平 レオン オリリアス選手

平 レオン オリリアス選手

教えてくれた人

2021年の全日本大会で優勝した日本代表選手。「テニスよりコートが狭い分動く範囲も少ないし、壁が使えてアウトになりにくい。お子さんでも少し練習すればすぐ楽しめます!」。

「簡単に言うとテニスとスカッシュを掛け合わせた競技で、ポイントの数え方や試合進行はテニスと同じですが、コートのサイズは20×10mとテニスの7割程度。

相手コートに簡単に打ち返せますし、強化ガラスと金網に囲まれているので、スカッシュのように壁面の跳ね返りを利用して返球できたり、わざと自エリアの壁面に当てて強い球を打てたりと、攻撃のバリエーションが幅広いのも特徴です」(日本代表の平選手)

PADEL’s RULE

パデル ラケット

ラケットはフレームがなく、ボールはテニスよりも空気圧が低め。ワンバウンドまでに返球し、四方のガラスや金網に当たったボールでもOK。打球が相手コートのガラスや金網にノーバウンドで当たった場合は失点となる。

打ち方の例①|コントラ・パレッド

パデル コントラ・パレッド

後ろを向き、背面の壁を使って相手コートに打ち返すショット。下から思い切り振り上げるのがポイント。

打ち方の例②|レボテ

パデル レボテ

背面の壁から跳ね返ってきた球を打つショット。小さなテイクバックで振り、ボールにうまく合わせよう。

初心者でもサーブミスが少なく、ラリーが続きやすいので老若男女問わず楽しめる。専用コートも増加中で、今始めるには絶好のスポーツだ。