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こんなパンを待っていた! 豆でつくられたグルテンフリーの《ZENB ブレッド》
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知れば知るほど奥深き、筋膜の世界。筋膜のケアというと人間だけのものという思い込みがあるが、実はそうではない。動物の筋膜ケアが、ペットの健康寿命、競走馬のコンディショニングにも一役買っていた?
筋膜ケアは人間だけのもの? そんなことはない。全身に筋膜が張り巡らされているのは脊椎動物に共通。つまり犬や猫などのペットたちも筋膜の乱れからカラダの不調を引き起こす可能性が十分にあるのだ。そこに目をつけたのが〈MJカンパニー〉。
2019年にリリースし、動物病院やペットサロンで導入されている《メディセル フォー ペット》は、皮膚を吸引することで筋膜を正常な状態に戻す機器。
関節が動きやすくなり、血液やリンパ液の循環が良くなることで痛みやむくみの軽減など、幅広い効果が期待できる。施術時に痛みがないのでペットが嫌がりにくく、マッサージや電気治療と比べて施術が簡単な点も魅力だ。代表の渋谷智也さんは開発背景をこう語る。
「近年は医療や栄養技術の進歩により犬や猫の平均年齢が上がってきています。その分、動きが鈍くなったり、寝たきりのペットも増えてきている。それを解消する手段として《メディセル フォー ペット》の開発に着手しました。脚が不自由な犬が少しずつ歩けるようになったという現場の声も聞いています。人間同様、ペットの“健康寿命”も高めていきたいですね」
また、ペットだけではなく、ハードなトレーニングが多い競走馬用に《メディセルホース》という製品も開発している。
2021年の有馬記念で優勝したエフフォーリアの調教師も使用しているのだからその効果は折り紙付き。人間のアスリートのように日頃の筋膜ケアが勝敗を分ける時代も近いかもしれない。動物向け筋膜ケアの可能性は無限大だ!
取材・文/山梨幸輝 撮影/山本嵩
初出『Tarzan』No.830・2022年3月24日発売