• 公開:

走りをもっと自由に、楽しく。あなたの走りを変えるウェア《FREE RUN》

環境配慮型の新しいランニングウェアとして〈ザ・ノース・フェイス〉が新たに展開する《FREE RUN》シリーズ。普段着なのに100マイル走れる!? その開発秘話をプロダクトマネージャーに直撃。

カジュアルなデザインを纏った、超ハイスペックウェア。

お籠もり需要で、ウェルネスや健康への関心が高まってきて、ランナーが増えてきた昨今。でも、あからさまな“やってます感”に少し抵抗がある人も多いのでは? 本気に見えないラフなウェア作りが《FREE RUN》誕生のきっかけだ。

リサイクルナイロンを使用した撥水効果のあるランニングショーツ
パックいらずの収納を誇る高機能ランニングショーツ。/リサイクルナイロンを使用した撥水効果のあるランニングショーツ。ウェスト部分には、スマートフォンやパッカブルの防寒ジャケットなどを収納できるストレッチのメッシュポケットを計6つも配備している。
右/ロングスリーブTシャツ8,030円、ショーツ12,100円、カモフラージュキャップ6,490円、左/プルオーバーブルゾン16,500円、中に着たTシャツ6,930円、ショーツ12,100円、以上ザ・ノース・フェイス。問い合わせ先/ゴールドウイン。

「《FREE RUN》は、レースに出ることを目的としたコアな人ではなく、走る人すべてがターゲット。目的は自由で、着るウェアさえも自由だ、というのがコンセプトです。見た目は普段着。でも実は、100マイルだって走れるほどのスペックを隠し持っている。そこがポイントなんです」(プロダクトマネージャー・後藤太志さん)

ランニング用ウィンドシェル
オールウェザーに対応する超軽量ウィンドシェル登場。/超軽量にして、撥水性と防風性を兼ね備えたランニング用ウィンドシェル。内側に3Dビーズ加工を施すことで、常にドライに保ち汗ばんだ肌への密着を抑えてくれる優れもの。パッカブル仕様で携行性も抜群だ。
プルオーバーブルゾン16,500円、中に着たTシャツ5,390円、ショーツ12,100円、シューズ17,380円、ソックス1,650円、以上ザ・ノース・フェイス。問い合わせ先/ゴールドウイン。

さらに付加価値が得られるように地球環境に配慮したエシカルな側面を取り入れたという。

「ウィンドブレーカーには、トウゴマからできるヒマシ油という植物由来の原料を使用。Tシャツは、不要な服を回収して、衣類から衣類に戻すという独自の循環型のアップサイクルプロジェクト『エクスプロールソース』で作られています。

UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)で設置したリサイクルボックスでは、練習着やユニフォームなど約450kgも回収。これが次の参加者Tシャツや実際の商品に生まれ変わっています」

1/20
UTMFでの衣類回収の様子
UTMFでの衣類回収の様子。『エクスプロールソース』のプロジェクトでは、ポリエステルの循環をメインに行われており、回収された衣服を、さまざまな工程を経て新たなポリエステルへと蘇らせている。

直営店に設置されたリサイクルボックスでの衣類回収の様子
直営店に設置されたリサイクルボックスでの衣類回収の様子。

プルオーバーブルゾン
植物由来のナイロンで作られたプルオーバーブルゾン(ザ・ノース・フェイス)16,500円。問い合わせ先/ゴールドウイン。

単にゴミとして処理してしまうのではなく、自分が身に着けた愛着でさえも、次の人へバトンパスできるのが、このシステムのいいところ。

「石油由来のポリエステルTを着て走るか、エクスプロールソースのTシャツを纏うか。その選択によって、走りも気持ちも上がるし、気持ちよく走ることで将来の道もクリーンになっていく」

「EXPLO RE SOURCE」を採用したTシャツ
製品から製品へ。循環型の次世代Tシャツを狙え。/循環型のリサイクルシステムとして2020年よりスタートした「EXPLO RE SOURCE」を採用したTシャツ。80sムードのレトロなグラフィックとは裏腹に、吸汗速乾機能を備えた、ハイテク素材のランニング仕様。
Tシャツ6,930円、カモフラージュショーツ13,200円、キャップ6,490円、ランニングソフトボトル500 3,080円、以上ザ・ノース・フェイス。問い合わせ先/ゴールドウイン。

「よりよい選択がよりよいランニングに繫がり、よりよいランニングがこの先のよりよい未来を作っていく。それが“GOOD RUN, GOOD WAY”の考え方です。

そして、本来走ることは気持ちがいいものなんだ、ということを再認識してもらうためのコレクションが《FREE RUN》なのです」

INFORMATION

ゴールドウイン

tel. 0120-307-560

https://www.goldwin.co.jp/

photos: Shunya Arai(model ) Yoshio Kato(Still) styling: Hidero Nakagane hair & make-up: Kenichi Yaguchi edit & text: Yu-ka Matsumoto

初出『Tarzan』No.818・2021年9月9日発売

Share
Share