三松真由美さん
教えてくれた人
みまつ・まゆみ/コミュニティサイト〈恋人・夫婦仲相談所〉所長。セックスレス対処法やED予防法に造詣が深い。日本性科学会会員、ED診療ガイドライン作成委員の顔も。
お互いが納得ならレスでも問題ないが…
在宅中心の生活で以前より二人の時間を確保しやすくなったカップルは多い。だが、全体的にセックスの頻度は減少傾向にあると三松真由美さん。
「長時間共に過ごすことで喧嘩が増えたり、生理的に受け入れられない部分が見えたという声をよく聞きます。また非常事態で家族共同体としての絆が深まったと同時に“男女”感が薄まって、頻度が減った夫婦も。
未婚同士の同棲カップルも衛生観念における温度差で片方が萎えたり、IT世代の20代ならゲームやSNSにかまけてセックスがご無沙汰になるパターンも」
レスな関係にお互い不満がなければ全く問題はないと三松さんは強調しつつ、懸念もある。
「性欲が急に湧くことも往々にしてあり気軽に誘い合えない関係は辛い。また二人で愛の交歓をすることで分泌される“幸せホルモン”ことオキシトシンはオナニーでは得がたいものです」
一度レスになった関係をリセットするためには、焦りは禁物。
「結局、レスになるのはセックスがつまらないから。自分の性癖を知り相手の性癖に寄り添うことが目標です。
まずは下図のステップ1を“毎日上半身と下半身、5回ずつ触る!”と筋トレと同様に回数を決めて実行。また、昔相手に好きと言われた要素が今の自分にあるか、常に自問自答するのも忘れずに」
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