その佇まい、威風堂々。ロープワークの気持ちを上げる《ヘビーロープF-66》
『ターザン』編集部員が本気で気になったアイテムを紹介する連載「編集部のみっけもん―EDITOR`S CHOICE」。今回は〈ウイニング〉の縄跳び《ヘビーロープF-66》。
photo:Tomoo Ogawa text:Tarzan
初出『Tarzan』No.816・2021年8月5日発売
鮮やかに蘇る当時の青い記憶。
「これで1分間跳んでみてください。意外とキツイですよ。フフフ」
パートレの締めに、不敵な笑みを湛え縄跳びを手渡すトレーナー。いやいや、縄跳びには少し自信があるんだよ。中学時代、近所のボクシングジムに通っていたからね。夕方、悠々と現れる世界王者を横目に練習生として汗を流すのが誇らしかった。
縄跳びは鉄板トレだ。3分1Rを繰り返す練習メニューの中で、2、3R跳び続けることもザラ。片足2回ずつのステップをリズミカルに繰り返し、「ラスト30!」の掛け声とともに全力でロープを回し、駆ける。鮮やかに蘇る当時の青い記憶。いざ。
あれ、跳べない。そんなわけあるか、と何度やっても引っかかる。キツイどころか、そもそも続かない。ニヤつくトレーナーに、「この縄ちょっと軽すぎっすよ」と捨て台詞を吐き帰路に就く。いや、確かに当時使ってたロープはもっと重量感があったはず。ボクシング用品といえば〈ウイニング〉。で、すぐにポチる。
届いたヘビーロープは威風堂々、本物の迫力だ。硬質で重いグリップは手馴染みが良く、塩ビ製の強靱なロープは、ベアリングのおかげでスムーズに回って絡まない。400gの重さは、慣れれば逆に“跳び”の安定感を生む。
実際、これでロープワークを始めたところ、かつてのステップが戻り長く跳べるように。短時間でも心肺機能が向上し、その重みで上半身の筋トレ効果も望める。ヘビーなロープでトレ。オススメだ。