「強くなりたい女の子たちに勇気をあげたい!」人気声優がカラダを鍛える理由
取材・文/神津文人 撮影/角戸菜摘 ヘア&メイク/倉橋奏音(パンチ)
初出『Tarzan』No.811・2021年5月27日発売
筋トレをして自分のことが好きになれた!
トレーニングをテーマにした人気アニメ『ダンベル何キロ持てる?』。その主人公、紗倉ひびきの声を担当しているのが、ファイルーズあいさんだ。オープニングテーマ『お願いマッスル』のミュージックビデオは、ユーチューブで驚愕の1億9000万再生を突破。あいさんの歌声を筋トレのBGMにしている人もいるのではないだろうか。実はあいさん、紗倉ひびきを演じる前から筋トレに励んでいたそう。
「2016年に巴亮介先生の『ミュージアム』という大好きな漫画が実写映画化されたんです。私の推しキャラの霧島早苗を演じた妻夫木聡さんが、役作りのためにトレーニングをして凄い肉体を作り上げていたのを見て、私もあの筋肉が欲しい、早苗になりたいと思ったんです」
運動が苦手で、体育の授業も休みたいタイプだったあいさんだが、カラダの変化を感じることで筋トレにハマっていったという。
「最初は週4回の自宅トレから始めました。カラダが少し変わってきたら本格的に取り組みたくなって、スポーツジムでアルバイトを始めたんです。当時は声優の養成所に通っていたので、働きながらトレーニングを学べて、ジムの設備も使えるって一石三鳥だなって(笑)」
しかし、『ダンベル〜』のオーディションでは、筋トレ好きをアピールできなかったのだとか。
「オーディションでそんなアピールをしていいのかもわからない新人だったので…。それでも内なるバルクエネルギーを感じ取ってくださったんだと思います!
幸運にもアニメのモチーフと筋肉が合致して、おこがましいんですけど、筋肉声優とも言っていただけるようになりました。2次元でも3次元でも強くてかっこいい女性が大好きなので、これからも筋トレを頑張りたいです!」