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糖質オフ食品、本当に美味しいのは？ ターザンのトレーナーと管理栄養士が徹底レビュー（ノンアル・ソフドリ部門）
糖質オフはブームではなくもはやスタンダード。それを象徴するように世に溢れる低糖質食品たち。本当に美味しいのはどれか？ どう食べると美味しいのか？ 取り寄せて実食してみました！ 今回は、バリエーション豊かなノンアル飲料・ソフトドリンク部門。
ジュース好きも我慢不要！
低糖質を謳う食品、飲料が増え続けている。当社比何％オフとか、糖類ゼロとか、いかにも説得力のある商品の数々だが、果たして美味しいのか？ 成分はどうなっているのか？
普段から本誌で糖質に鋭い目を光らせる双璧、トレーナーのサイトウと管理栄養士のビサイジを年末某日、都内スタジオに招聘し、片端から試食してもらい、偽らざるところを吐露してもらった。その声を拾いつつ、本誌おなじみのライター、ヒロマツとクロダもお相伴である。
品評するのは私たち！
右上：ビサイジ／管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学生涯学習講師でもある。
左下：ヒロマツ／ライター。数年前から糖質を警戒中だが、立ち食いそばの吸引力から逃れられないでいる。
右下：クロダ／ライター。昨年末、週末ファスティングでちょいダイエットした46歳。今年は以前のドカ食いを反省し、今の体重をキープするべく糖質摂取を控えることを決意。
ノンアル・ソフドリ部門の8商品。
オールフリー ライムショット（サントリービール）
いまやノンアルは糖質ゼロがデフォルト。
「ひと口目から香るライムの風味。飲むごとに麦芽、アロマホップのテイストを感じられてビールのような旨みも残る。ノンアルコールビールは進化したなあとつくづく思いますね」（サイトウ）。アルコール、カロリー、糖質、プリン体すべてゼロのノンアルコールビール。350mL145円（税抜）。サントリー 公式サイト。
ドライゼロフリー（アサヒ）
全部「ゼロ」の安心感。ドライな喉越しは健在。
「もともと《スーパードライ》好きなので、車での外食時はよく飲んでいます。喉越しのスッキリ感がたまらないし、それでいて全部ゼロなのが嬉しい」（クロダ）。「アルコールゼロ」「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」「プリン体ゼロ」に「人工甘味料ゼロ」を加えた5つのゼロを実現。350mL136円前後。アサヒビール 公式サイト。
月桂冠 スペシャルフリー（月桂冠）
大吟醸酒の香味が薫る日本酒テイスト。
「まったりした口当たりとふわっと広がる華やかな香り。日本酒感を味わえます。キリッと冷やしてお猪口で飲みたいですね」（クロダ）。アルコールに糖質もゼロ。大吟醸酒の香りと味わいをイメージした日本酒テイスト飲料。フルーティな香りのフレーバーが効いている。245mL、オープン価格。月桂冠 公式サイト。
グリーンスムージー Off＆Plus（ローソン）
たくさんの野菜と果実を巧みにブレンド。
「普通スムージーは糖質が30gぐらい入っていることを思うと、この17.4gはかなり頑張っています。食物繊維もたっぷりです」（ビサイジ）。ケールをはじめ11種の野菜と4種の果実のブレンドが絶妙。《ナチュラルローソングリーンスムージー》に比べエネルギーは約50%オフで1本当たり36kcal、食物繊維は6.4g。183円（税抜）。ローソン 公式サイト。
十勝のむヨーグルト 糖質off（日清ヨーク）
毎日飲みたいものは低糖質であるべきです。
「口当たりが軽く、甘さ控えめの低糖質だから毎日飲めます。カルシウムの補給源としてもお勧め」（ヒロマツ）。従来品に比べ糖質55％、カロリー45％オフ。栄養成分（180g当たり）エネルギー54kcal、タンパク質5.2g、脂質0g、糖質7.4g、食物繊維0.5g、カルシウム176mg。900g、オープン価格。日清ヨーク 公式サイト。
三ツ矢サイダー ゼロストロング（アサヒ飲料）
強炭酸で強刺激！ 甘くてもストイック。
「強炭酸というのが気に入りました。人工甘味料を上手に使い、昭和の砂糖べたべたな清涼飲料水のような罪悪感がないのもいいところですね」（サイトウ）。栄養成分（100mL当たり）エネルギー0kcal、タンパク質・脂質・糖質・糖類0g、食物繊維0.2～0.4g。PET500mL140円（税抜）。他に缶250mL、PET1.5Lも。アサヒ飲料 公式サイト。
カルピス 糖質60％オフ（アサヒ飲料）
低糖質でもカルピスはカルピスのままだった。
「糖質だけでなくカロリーも60％オフにしても、カルピスはちゃんとカルピスのまま。低糖質でも発酵飲料、乳製品ならではの成分が美味しさを下支えしています」（サイトウ）。栄養成分（5倍希釈時100mL当たり）エネルギー17kcal、タンパク質0.4g、脂質0g、炭水化物3.8g。プラスチックボトル470mL460円（税抜）。アサヒ飲料 公式サイト。
糖質オフ 野菜ジュース（カゴメ）
未来を感じさせる一品。新時代の標準になるか？
「味の調整のための糖質を排除し、まったく甘くない。いかにもカラダによさそうな野菜のエキスだけをブレンドしてある。新しい！」（ヒロマツ）。はくさい、セロリ、トマトなど計16種類の野菜を使用。栄養成分（200mL当たり）エネルギー22kcal、タンパク質1.1g、脂質0g、糖質3.6g、食物繊維0.7～2.3g。200mL100円（税抜）。カゴメ 公式サイト。
興味の湧いた商品があれば、ぜひお試しを。ぐっと来るものに出合えるかも！
取材・文／廣松正浩、黒田 創 撮影／小川朋央 イラストレーション／林田秀一 取材協力／齊藤邦秀 取材協力・スタイリング／美才治真澄
初出『Tarzan』No.804・2021年2月10日発売
