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室内バイクギア〈SARIS〉を使って体重7キロ減。楽しく痩せられる、その魅力とは?
新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、注目度が高まっている自宅でのトレーニング。2020年に日本上陸を果たしたばかりのアメリカ発のスマートトレーナーブランド〈SARIS〉のギアも、楽しく自宅トレができるアイテムだ。
取材・文/神津文人 撮影/大内香織 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾
メタボ予備軍が7キロの減量に成功!
頼りになるスポーツサイクル専門店の〈ワイズロード〉。その東大和店で店長を務めている大野茂一郎さん。かつてはスポーツジムでスカッシュのインストラクターをしており、現在は積極的にMTBレースに参戦するほどのスポーツマンだが、甘いものが大好き。近年は不摂生な生活を送っていたこともあり、メタボが気になるようになったとか。
今回は〈SARIS〉の商品の徹底的なテストも兼ねて、ダイエットにチャレンジ。3か月間で体重7kg減、体脂肪率3%減に成功した。兎にも角にも、まずはBefore(左)とAfter(右)の比較でその成果をご覧いただきたい。
「スタート時は67.8kgあったのですが、現在は60.8kg。減量しようと思ったこと自体がかなり久しぶりで、年齢も重ねていたので、どこまで減量できるか不安なところもありました。4kg前後痩せられたらいいかなと思っていたので、7kg減らせたのは想像以上の成果でした」(大野さん)
〈SARIS〉って一体なに??
〈SARIS〉はアメリカ生まれのスマートトレーナーブランド。スマートトレーナーとは、インドアサイクリングの必需品となるサイクルトレーナーの中でも、バーチャルサイクリングアプリとの連携機能を備えたものの総称だ。
サイクリストたちの間で大きなトレンドとなっている『ZWIFT』などのアプリを入れたパソコンやスマートフォンなどとワイヤレスで繋げば、バーチャル空間でのサイクリングを楽しむことができる。スマートトレーナーをバーチャルサイクリングアプリと連携させると、たとえばバーチャル空間での勾配の変化や、人の後ろを走ることでの空気抵抗の変化に応じて、自動で負荷が変わるのだ。
「今回のダイエットチャレンジで使用した〈SARIS〉の《H3 Direct Drive Smart Trainer》は、時速32kmで59dbという静音性が特徴です。サイクルトレーナー、スマートトレーナーが気になって来店される方から最も多く質問されるのが、どれくらい音や振動がするかということなのですが、〈SARIS〉のスマートトレーナーは自信を持っておすすめできる静かさです」 《MP1 Nfinity Trainer Platform》は、屋外での乗車感覚に近いライド感が得られるギア。スマートトレーナーと組み合わせ、バーチャルサイクリングアプリと繋げば、ゲームのようにエクササイズやバーチャルレースを楽しむことができる。
「《MP1 Nfinity Trainer Platform》は設置も簡単ですし、〈SARIS〉以外のメーカーのほとんどのサイクルトレーナーにも対応しています。左右にそれぞれ6度傾斜し、前後に約25cm動くことで、特に立ち漕ぎをしたときにリアルな乗車感覚が得られると思います」
『ZWIFT』連携で真価を発揮!
〈SARIS〉の《H3 Direct Drive Smart Trainer》は、2020年の大ヒットサービスの一つに挙げられる『ZWIFT』と連携することで、その真価を発揮する。
〈SARIS〉のセッティングはこう!
『ZWIFT』ではバーチャル空間で世界中の景勝地を巡るファンライドはもちろんのこと、レースやエクササイズを楽しむことができる。バーチャル空間の勾配をどの程度再現できるのかもスマートトレーナー選びのポイントなのだが、《H3 Direct Drive Smart Trainer》は20%の勾配を再現可能。これなら『ZWIFT』内の勾配も問題ない。もちろん『ZWIFT』を楽しむのに不可欠なパワーメーターも内蔵している。
大野さんがダイエットに活用したのも『ZWIFT』。『ZWIFT』内に用意されているエクササイズを週に2〜3回行った。 「時間的に余裕のあるときは60分、疲れているときなどは30分のエクササイズメニューを選んで取り組みました。思い立ったときにすぐに始められるのが、『ZWIFT』&〈SARIS〉のいいところです」
〈SARIS〉でどう痩せた?
大野さんの3か月7kg減ダイエット。その詳細もお伝えしておこう。 まずは食事制限。糖質と脂質を控え、タンパク質を欠かさない王道のスタイル。パンとパスタ、毎日食べていたという大好きなアイスクリームをやめ、糖質の摂取はご飯を基本に。昼食はコンビニの野菜パックやサラダチキンを活用した。 『ZWIFT』&〈SARIS〉によるエクササイズは週2〜3回。それに加えて週2回の自転車通勤日と、週2回の筋トレ日を設けた。筋トレはスクワット、プッシュアップ、フッキンがベース。ダンベルやケトルベルのようにも使え、プッシュアップバーにもなる漬物石を活用するのが大野さん流だ。
「継続が大切なのであまり無理をしないようにしました。グルメライドのイベントなど仕事の都合で食事制限ができないときは、気にせず食べて翌日のエクササイズを頑張るようにしましたし、どうしても我慢できずに話題のシュークリームを食べたこともあります(笑)。『ZWIFT』&〈SARIS〉エクササイズに関しても、トレーニングというよりは単純に楽しんでいました」
果たしてコストパフォーマンスは良いのか?
楽しく痩せられて、サイクリストも大満足の遊び道具である室内バイクギア。費用も気になるところだろう。 まず必要なのは自転車本体。すでにクロスバイクやロードバイクを持っている人はもちろん不要。そのまま室内バイクギアと組み合わせればいい。 持っていなければ購入の必要がある。大野さんによれば、ダイエットとサイクリング入門を目的としてクロスバイクを購入するなら5万〜8万円の価格帯がおすすめだそう。最初から本格的なロードバイクに手を出すなら、15万円から上の価格帯を選んでおくといいそうだ。
クロスバイク | 50,000円 |
---|---|
H3 Direct Drive Smart Trainer | 128,000円(税別) |
MP1 Nfinity Trainer Platform | 158,000円(税別) |
ZWIFT利用料(月額) | 1,500円(税別) |
合計 | 337,500円(概算) |
※カセットスプロケット(5,000円前後)は別売り。 12か月で割ってみると月々のコストは29,500円、24か月なら15,500円となる。長く使うことを考えればジムの月会費と比べても遜色ないはず。購入したバイクは通勤などにも使えるとなると、コストパフォーマンスの高さはなかなかのものだ。 《MP1 Nfinity Trainer Platform》の気持ちいいライド感は、ぜひ味わってほしいものだが、初期投資の高さが気になるなら、最初は購入を見送る手もある。 ダイエットもトレーニングも成果を出すには継続が不可欠。楽しくエクササイズできる〈SARIS〉の室内バイクギアは、強い味方となってくれるはずだ。
Information
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