総合格闘家・青木真也は「メンタルヘルスのために」ストレッチをする
休む間もなく身と心を酷使しているように見える5人に聞いた、体力&気力回復メソッド。今回は総合格闘家・青木真也さんの時短リセット術。
取材・文/神津文人 撮影/北尾渉
初出『Tarzan』No.794・2020年8月27日発売
ストレッチは気になったときに少しだけ。
「練習後にたっぷりとストレッチの時間を取ることはない」という青木選手。気になったときに、気になった部位だけ行うのだそう。
人混みを避け、都内の移動は基本的に自転車。
「時間が読めて速い」というのが主な理由だが、人混みを避けることが風邪などの予防になり、有酸素運動の時間も確保できる。
お酒の多量摂取やどか食い、夜更かしはしない。
デビューから17年、総合格闘技では55試合を戦いながら、大きなケガもなく、コンディションは良好。そもそも不摂生をしないことが、最高のリセット術であると青木真也選手は言う。
「結局、カラダに悪いことをしないのが一番大切なんですよ。僕は激しく酒を飲むことも、どか食いすることもないし、夜更かしもしません。試合が決まっていなくても練習をするし、試合が終わったら練習を休んで遊ぶ、なんてこともないんです」
特別に時間をかけてストレッチをすることもないのだという。
「丈夫ってこともあるかもしれないですけど、毎日のように練習していれば、それほど必要じゃないかなとも僕は思います。サウナは好きでよく行きますけど、それはフィジカルのリカバリーのためというよりは、メンタルヘルスの要素が強い気がしていますね」
やるべきことを淡々とやり、やってはいけないことをやらない。それが青木選手の長い格闘家生活の秘訣だ。
青木真也さんのリセットルール
- カラダに悪いことを徹底して避ける。
- 練習の量と強度をコントロール。
- 試合前も試合後も生活を変えない。