完全ワイヤレス型からネックバンド型へ。屋外のランニングシーンに《Powerbeats Pro》がいい

取材・文/黒田 創 イラストレーション/羽鳥好美

初出『Tarzan』No.786・2020年4月23日発売

「b」のロゴが印象的なワイヤレスヘッドホン&イヤホンといえば〈Beats〉。プライベートで愛用している人も多いだろう。そのアクティブラインとして人気の《Powerbeats》シリーズにこの春、ニューラインが登場した。

完全ワイヤレス型からネックバンド型へ。

昨年発売した《Powerbeats Pro》は完全ワイヤレスタイプだが、今作は左右のユニットがケーブルで繫がれたネックバンド型となっている。左右が分かれた完全ワイヤレス型は、ややもすると紛失するリスクがあるし、充電器を兼ねた収納ケースを持ち運ぶのが意外と面倒、という人も少なくないだろう。

その点、《Powerbeats》は未使用時は首からケーブルを掛けておける。そのケーブルは絡まりにくく、長時間肌に触れていても不快感はない。

アップルファミリーのため充電はライトニングケーブルで行う。要はiPhoneと同じタイプなので、外でバッテリーチャージしたい時も、ライトニングケーブルが1本あればとりあえずは事足りるというわけ。

気になるバッテリーの持ち具合は、通常のフル充電で最長15時間の駆動が可能となっている。また急速充電機能も搭載されており、わずか5分の充電で1時間使うことができる。この機能はかなり嬉しい。

各々の耳にフィットする。

もうひとつ、《Powerbeats》シリーズの大きな特長は、イヤーフックが耳の形状に合わせて変形できる点。イヤホンが耳に微妙にフィットせず、徐々にずれていくのは本当にストレスが溜まるが、これなら心配ご無用。また、耐汗耐水機能が強化されているため、汗や水滴が付着しても問題はない。

実際に着用してみよう。左側のイヤホンに小さな電源ボタンがあり、側面の「b」のロゴ部分が操作ボタンになっている。この操作ボタンで音楽の再生と一時停止、曲送りと曲戻し、Bluetooth接続したスマホの電話応答が可能だ。また、アップル社のデバイスと接続している場合は、長押しするとSiriを呼び出せるのが便利である。

Beats by Dr. Dre
Beats by Dr. Dre《Powerbeats》14,800円。イヤホン本体、シリコーン製イヤーチップ(4サイズ)、充電用Lightningケーブル、キャリングケースのセット。耐汗、耐水機能が強化され、雨天時のランニングや汗をかいたときも安心して使える。レッド、ブラック、ホワイトの3タイプ展開。(Beats by Dr. Dre/アップルストアコールセンター)

iPhoneやiPadに近づけて電源をONにすると、画面にポップアップが出て簡単にペアリングができる。高音、中音、低音のバランスが良く音質的には満足度が高い。よほど音量を大きくしない限りは環境音が自然に耳に入る仕様になっており、屋外のランニングシーンでも安心だ。

ポップな外見と高機能、操作性の良さなどを兼ね備えた《Powerbeats》。スポーツのお供にふさわしいイヤホンになること、間違いなし。

INFORMATION

アップルストアコールセンター

0120-993993