不安定な水面上で行うSUPヨガを陸上で実現。
日本でもポピュラーになってきたハワイ発祥のマリンスポーツといえばSUP(スタンドアップパドル)。
サーフボードよりもやや大きめの浮力のあるボードの上に立ち、パドルを漕ぎながら海の上を散歩するマリンアクティビティである。
近年、このSUPの上でヨガを行うSUPヨガも話題だ。
不安定な水面に浮かべたボードでヨガのポーズをとることで体幹を鍛え、バランス能力を養うこのエクササイズ。興味を持つ人は多いが、そう簡単に水辺には行けないわけで、なかなか体験できる機会は少ない。
そんな中、SUPヨガを陸上、しかも東京・代官山という都心の近くで体感できるスタジオがオープンした。それが〈LandSup SHIBUYA〉だ。
「SUPやSUPヨガをやりたいと思っても、どうしても場所や天候、時間などの制約が出てきてしまう。そこで木製のオリジナルボードを作り、室内でヨガやピラティス、TRXのレッスンをカジュアルに楽しめるようにしました」
そう話すのは運営会社デラックスの代表、多田出武さん。
同社はLandSupのボード製作も担っており、今後LandSupを使った様々なプログラムを展開していく予定だという。
強い体幹が鍛えられる、LandSupでのエクササイズとは。
LandSupではどんなエクササイズが可能なのか? インストラクターを務めるYOHEIさんに実践して貰った。
教えてくれた人
「まずはヨガの基本である瞑想のポーズから。ヨガマットの上でやるのと異なり、LandSupでバランスを意識しながら行うことで、日々の生活で崩れがちなカラダの軸や左右バランスを強く意識することができます」(YOHEIさん)
最後に、ヨガもSUPも未経験のライター、クロダも挑戦してみることに。
はたしてまともに乗れるのか?
LandSupから降りると、カラダの軸をより意識できる。
実際にLandSupに乗ってみると、まず自分のカラダがそういう状況にあるってことが非日常的で、単純に楽しい。
まるで子供の頃、公園の遊具から地面に落ちないよう全力でバランスを取っていたのを思い出すのだ。
当然、普段はほとんど意識しない体幹をフルパワーで駆使することになるわけだが、バランスをとるという動きが加わる分、普通に床の上でやる筋トレやヨガとはまた違う面白さがあるのだ。
「LandSupでいろんな動きを行った後に普通に床に立ってみると、普段より“足裏でちゃんと立っている”感覚を得られて、カラダの中に“軸”を感じられるはず。
続けていくうちに姿勢はもとより、歩くなどの日常動作からスポーツのムーブメントに至るまで、あらゆる動きが人間本来の形に改善されていくことが期待できます。
また、最初はどうしても力が入ってしまいますが、そのうち無駄な力が抜けていき、それがさまざまなカラダの歪みを解消させていく。
何より、楽しみながらできるのがいちばん。皆さんもぜひ体験してみてください!」