• なぜNFLは米スポーツ界のキングであり続けられるのか?|ターザン的「CES 2020」現地レポート(2)
COLUMN
2020.01.09

なぜNFLは米スポーツ界のキングであり続けられるのか?|ターザン的「CES 2020」現地レポート(2)

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フィットネスやヘルスケアの分野の最先端が集まる「CES(シーイーエス)」。現在開催されている「CES 2020」を、米ラスベガスの現地からターザン的目線でレポート! 毎年現地を訪れているトレーナー中野ひろゆきさんがお届けします。

世界最高峰のスポーツエンタメ。

ご存知の方も多いと思いますが、NFL(National Football League)とは、アメリカのプロアメリカンフットボールリーグのこと。1920年創設で、アメリカ4大スポーツ(野球・アメリカンフットボール・バスケットボール・ホッケー)の中でも最も成功をしているスポーツエンターテインメントです。

NFLは米国内に32のチームが存在し、2月に行われるNFL優勝決定戦「スーパーボウル」を目指してレギュラーシーズン全256試合、プレイオフ全10試合の計266試合が開催されます。

全米国内だけで毎週1億人以上(!)ものファンを、スタジオやテレビの前で熱狂させるNFL。創設100年目を迎える今年の「CES2020」では、今後のNFLの展開を議論する対談が行われました。

この対談から知った“NFLの凄さ”を3つのポイントにまとめてお伝えします!

登壇者はSportsTechie社の最高経営責任者・タイラー・プルーム氏(左)と、NFLの最高情報責任者・ミシェル・マッケンナ氏(右)。
登壇者はSportsTechie社の最高経営責任者・タイラー・プルーム氏(左)と、NFLの最高情報責任者・ミシェル・マッケンナ氏(右)。

NFLここが凄い(1)|スタジアム観戦経験を自宅のソファーまでお届け!

米国スポーツ業界で最もチケットの購入が難しいと言われるNFL。スタジアム観戦以外の観戦客に対しても“経験ファースト”を貫いており、どのスポーツよりもいち早く5Gを活用する予定だといいます。

2020年2月開催の第54回NFLスーパーボール(フロリダ州マイアミ開催)では、スタジアム観戦経験を5Gによって自宅のソファーまで届ける旨がすでに発表されており、よりスピーディーなリプレイやデータを活用したライブ感を追求していくそうです。

NFLここが凄い(2)|最先端テクノロジーはパートナー企業制を導入。

日々進化するテクノロジーを最新にアップデートし続けるNFLの努力は驚異的。NFL所属の戦略チーム、テクニカルチーム、分析チームに加え、パートナー企業として〈マイクロソフト〉や〈Horizon〉を迎えるという徹底ぶりです。

5G放送、AIを活用したプレイ予想から選手のコンディションケアに至るまで、テクノロジーを活用。観客の観戦経験はもちろんのこと、選手のサポート、スポンサーの広告効果最大化、運営の効率化にまで配慮しています。そうした徹底ぶりがあってこそ、“米国で最も成功を収めているエンターテイメント集団”たりえるのでしょう。

NFLここが凄いNFL(3)|100年の伝統 vs イノベーション。

世界中を見渡しても100年続いているスポーツリーグは滅多ありません。日本のプロ野球ですら、2020年で創立86年を数えるのみです。

100年の歴史を誇るNFLには伝統とイノベーションとの葛藤があったと話すのは、この日の登壇者、ミシェル・マッケンナ氏(最高情報責任者)。マッケンナ氏曰く「NFLは、よりよい観戦経験のために、伝統を重んじ積極的なイノベーションに取り組む集団」との評価。

ここまで挙げてきたようなテクノロジーのイノベーションのみならず、女性を活躍を後押ししているNFLは、マッケンナ氏をはじめ4名の女性コーチなど、リーグの重要ポジションに女性の活躍が目立つようになってきました。


NFLが世界最高峰のスポーツエンターテメントなのは、かっいいユニフォームや、人間離れをしたプレー、便利なテクノロジーの導入だけではありません。

観る人が一番楽しめる試合作り、つまり観客ファーストのおもてなしがあってこそ、毎週1億人以上を魅了し続けるアメリカンスポーツの王様として君臨し続けられる理由なのでしょう。

PROFILE
トレーナー・中野ひろゆきさん
中野ひろゆき(なかの・ひろゆき)/1984年生まれ。SPARTAN SGX。大阪・堀江のパーソナルトレーニングスタジオ〈GRACE HORIE〉代表、ReebokONE アンバサダー。15歳から23歳までカナダに留学し、オカナガン大学卒業。カナダCJFLや日本Xリーグでアメフト選手を経験し、日本でトレーナーとして活動。

取材・文・撮影/中野ひろゆき

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