「カラダ作りには学生時代から取り組んでいますが、25〜27歳の頃に肉体が劇的に変わってパフォーマンスが上がる体験をしました。振り返ってみると、それはトレーニングとサプリメントの摂取がうまく嚙み合った時期だったのです」
と語るのは、日本アメフト界を牽引するスター、栗原嵩選手。その頃、彼はアメフトの本場アメリカNFLでプレーするために、かの地でトレーニングに挑んでいた。
「大学時代は練習後にプロテインを飲むくらいでしたが、アメリカのトレーニングセンターでは個々に合わせたサプリをオーダーメイドで処方してくれる。それをトレーニング前後に半ば強制的に飲まされます。アスリート以外の一般人が通っている有名ジムにも顔を出しましたが、彼らは日本のアスリート以上にサプリを摂っていた。そうした体験をしてから、以前よりサプリに真剣に向き合うようになり、それが具体的な変化として表れてきたのです」
サプリで摂るのは、フィジカル強化に欠かせないBCAAやグルタミンといったアミノ酸、クレアチン、プロテイン。体調を整えるビタミン、亜鉛・マグネシウムも愛用する。
「以前、血液検査をしたら、栄養素中で唯一タンパク質だけが不足気味だった(笑)。それまでは一度に多くのプロテインを摂っていましたが、“分けて摂った方が吸収されやすい”とチームの管理栄養士の助言を受け、それからは食事とプロテインで分割してタンパク質を摂っています」
フィジカルを一層伸ばして、NFLとの差を縮める。
「アメリカでの経験で高品質なサプリが必要だと感じ、DNSのサプリを摂取してからはその意識が一段と強くなりました」
ストレスになるから食をストイックにしすぎない。
食生活を聞いて軽く驚いたのは、トレーニング前後の間食で和菓子を食べたり、寝る前に夜食として果物を食べたりしているところ。
「食事に気を遣いすぎてストレスになると続かない。栄養学的にどうこうというより、僕は腹ペコでトレーニングしたくないし、空腹で寝たくもないのです。糖質をカットしすぎるとイライラするから、減量期以外はご飯もちゃんと食べます。糖質をカットしてカラダが絞れるほど、パフォーマンスが高まってくるとは限らない。フィールドで結果を出すことがすべてであり、カラダのキレ、心のバランスも重要だと考えます」
栗原さんが個人的な目標に掲げるのは、日本人にこれまでいなかったようなタイプの超人的なアスリート像を作り上げること。
「アメリカには、体重100kgで120kgのバーベルを持ち上げ、100mを10秒台で走り、垂直跳びで110cm跳ぶようなアスリートがゴロゴロいます。デカくて強くて、速くてキレキレ。そんな究極の選手に、僕はもっと近づきたい。そのためにトレーニングに加えてサプリのサポートが欠かせないのです」
教えてくれた人
栗原 嵩(くりはら・たかし)/1987年生まれ。アメリカンフットボール選手。XリーグIBMビッグブルー所属。2013、14年と2年連続NFLボルチモアレイブンズのキャンプへ招待。筑波大学大学院でコーチングを学び、母校法政大学でコーチも務める。