ストレートネック改善! 首の正しいカーブを取り戻す|のびのび〜ストレッチ vol.10
1日のなかでデジタルデバイスを使っている時間が長いと、首の自然なカーブが失われて、知らないうちに首に負担をかけてしまっている。「のびのび〜ストレッチ」第10回は、「ストレートネック改善」のストレッチ。PC、スマホを閲覧することが多いひとは、3種目のストレッチでしっかり首を伸ばしてあげよう!
取材・文/黒澤祐美 撮影/小川朋央 ヘアメイク/村田真弓 スタイリスト/高島聖子 監修/坂詰真二
今この記事を読んでいるということは、スマホや携帯、タブレット、PC、何かしらの機器を操作しているはず。その姿勢を一度チェックしてみよう。画面を覗き込むように、首が前に倒れている人は要注意。
頭を支える頚椎は、衝撃を吸収するために本来はゆるやかなカーブを描いているもの。しかし、スマホやタブレットに夢中になるあまり、頭の位置が前にズレた状態を長時間続けていると、このカーブが失われてしまう。
これがいわゆる「ストレートネック」。頚椎がクッションの役割を果たさなくなると、代わりに首周りの筋肉たちが頭を支えようとするため、疲労により首や肩の痛みが出てくる。
首が前に倒れている人は、耳の下から鎖骨部分につながっている胸鎖乳突筋が固くなっている。今回はここを重点的に伸ばし、首の正常なカーブを取り戻そう。
1.ヘッド・スイング
(1)椅子に深く座り、背もたれに寄りかかる。頭を前に倒し、下を向く。
(2)ゆっくりと上を向いたら、元に戻す。首を振る幅を徐々に大きく変化させ、少しずつ首全体の筋肉をほぐしていこう。10回×1〜3セット。
2.チン・アップ
(1)椅子に深く腰掛け、背もたれに寄りかかる。顔の正面で両手を合わせて脇をしめ、親指を顎に引っ掛ける。
(2)親指で顎をゆっくり押し上げ、首ののど側を伸ばす。10秒キープで1〜3セット。
3.ツイスト・チン・アップ
(1)椅子に深く座り、背もたれに寄りかかる。顔の正面で両手を合わせて脇をしめ、親指を顎に引っ掛ける。
(2)親指で顎を押し上げ、いったんまっすぐ持ち上げる。そのまま顔を左斜め上に向けていき、左の胸鎖乳突筋の伸びを感じたところで10秒キープ。逆も。左右1〜3セット。