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タンパク質と、何が同じで、どう違う?ジェーン・スーと〈味の素(株)〉社員が語るアミノ酸のこと。
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夜間の気温が予想外に低くなることがあるこの時期、ランニングのときに持っていくと重宝するのがポリエステル素材のシャカシャカアウター。なんでもいいか、と好みと勢いで選ばず、こうしたアイテムこそスペックを重視したい。おすすめは高い保温性と吸汗速乾機能を両立した技術「NB HEAT」を採用したニューバランスの《NB ラディアントヒートアノラック》だ。
まず注目したいのが、首元から覗く銀色に光り輝く裏地。これはマラソンレースなどでゴールした後に身に着けるシルバーブランケット(エマージェンシーシート)をヒントに作られた、シルバーラミネート加工によるもの。
レース経験があれば、疲労困憊のときにシルバーのシートをふわっと掛けられたことのある人も多いはず。寒い日のレースなど、汗冷えを防いでくれるので本当にありがたい。あの感覚を機能性アウターに盛り込んでいるのだ。
従来、こうした素材は生地に圧着して張り付けられることが多い。しかしこれはガス状にしたメタル粒子を生地の表面に吹き付けて溶着している。カラダから発せられる熱を反射して保温効果を持続させる「ラディアントヒート」という仕組みだ。
実際に着用すると、肌寒い日でもすぐにホワッと温かくなり、しかもじわじわと長続きする。さらに、シルバーの上にシリコンコーティングが施されているため肌触りもサラッとしており、酸化や分解も極力抑えられている。パッと見は蒸れないかな?と思ったが心配無用。両脇の下にもファスナーがあり、汗をかいてもしっかり風を通すことができる。
そして何より、軽い。聞くところLサイズで約130g。これなら暑くなったとき脱いでカラダに巻いて走っても、気にならないだろう。
シンプルなデザインもいい。フロントのファスナーは左右の斜めのラインの片側と一体化しており、ゴテゴテ感は皆無。プルオーバー型ながら前が大きく開くため着脱しやすいのもポイントである。また両サイドのラインの下側はポケットのファスナーとなっており、左右どちらからでも荷物の出し入れができる。
運動前後はもちろん、普段使いでも活躍する。10~11月だとシャツやスウェットの上から、もう少し寒くなったら中綿ベストやアウターの上から羽織るとちょうどいい。そのためシルエットもやや大きめに作られている。撥水性と防風性も備えているため、防雨用アウターとしてのポテンシャルも高い。
取材・文/黒田創 イラストレーション/羽鳥好美
(初出『Tarzan』No.752・2018年10月25日発売)