「エルゴジェニックエイド」を取り入れる|トレーニングを後押しするサプリ名鑑

トレーニングに励むときの栄養補給は、サプリの力を借りよう。あなたのトレーニングを後押ししてくれるサプリをずらっと紹介するサプリ名鑑。今回は「エルゴジェニックエイド」。

取材・文/廣松正浩 撮影/角戸菜摘 イラストレーション/加納徳博 取材協力/杉浦克己(立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科教授、学術博士)

(初出『Tarzan』No.745・2018年7月12日発売)

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What?|どんな成分?

まったく摂取しなくても生活できるが、それを摂ることでパフォーマンスの向上が期待できる食品成分をエルゴジェニックエイドと呼ぶ。

「カフェインとクレアチンにその働きのあることは、もうIOCが認めています。クレアチンは瞬発力を持続的に発揮する助けになりますし、カフェインは中枢神経を刺激し、アドレナリンの分泌が促されることで体脂肪燃焼が盛んになります」

といっても、クレアチン自体が筋肥大をもたらすのではなく、高強度トレーニング時の挙上重量や回数が増すことで筋肥大が起こるのだ。主役はあくまであなた自身だ。

Why?|なぜ必要?

同じ部位を毎日トレーニングで追い込むわけにはいかないから、回復後の1回のトレーニングの価値を引き上げたい。それには少しだけ投資をして、同じように汗をかくにしても、得るもののより多いトレーニングとしたいところ。だからこそ、だ!

How?|どう摂る?

「エルゴジェニックエイドをもたらす成分の感受性には個人差があります。2週間程度使ってみて、カラダに感じるものがなかったら、その人には向いていないのかもしれません」。初めて買うなら大容量ではなく、少ないもので試すのが賢明だ。

When?|いつ摂る?

体脂肪燃焼を目的に摂るものならば、運動前がいいだろう。クレアチンにはカラダに蓄えていくローディング期と、取り込んだ量を維持するメンテナンス期を設ける競技者は多い。目的を達成したら摂取を休み、メリハリをつけるのが賢い。

Where?|どこで摂る?

タブレットなら自宅でも、運動の現場でも。個包装のエナジージェルはMTBやトレランには何本も携行できるが、カフェインは半減期が数時間なので、短時間の大量摂取にはご用心。上手に付き合えば「ラストスパートに使えます」。

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アミノビート(日清ファルマ)

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マグロやカツオなどの大型回遊魚の筋肉に存在し、スタミナを支えるイミダゾールジペプチドの一種、アンセリンを1日目安量3粒で50㎎摂れる。さらに、エネルギー代謝に必要なビタミンB群配合で、活動的な毎日→運動習慣をサポート!

エナジージェルショッツ(ショッツジャパン)

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小さな1ショッツでエネルギーを約117kcal摂取可能。体脂肪燃焼促進や集中力を高める狙いでカフェインも80㎎配合。長時間運動時の中だるみ予防に役立ち、筋肉痛を軽減するとされる。世界アンチドーピング機関禁止物質検査済み。

カテキン 30日分(DHC)

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茶カテキンは胆汁酸の排泄量を増やし、血中脂質を正常化するという研究がある。また、緑茶では毎日10杯以上で健康効果を期待できるとされるが、これは現実的ではない量なのでサプリが賢明。1日2粒で320㎎のカテキンを摂れる。トクホの茶より買いやすい価格。

ウイダー カルニチン&CLA(森永製菓)

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L-カルニチンは赤身肉に含まれる人気のダイエット成分だ。CLAは別名、共役リノール酸。運動時に脂肪をエネルギーに変換するメカニズムに関わると考えられている。持久系競技や階級制競技とも相性のよい組成だ。1回4粒を運動前に摂るのがお勧め。

パワープロダクション プロスペッククレアチン(江崎グリコ)

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クレアチン純度99.95%のクレアピュア®を配合。瞬発的パワーをサポートするアミノ酸、ベタインも1食で2.5g摂取可。ローディング期には付属のスプーンで8杯半程度、メンテナンス期は2杯程度が目安量。高強度トレで筋増量を目指せ。

※商品情報は、記事初出時のものです。