2025年4月2週目のウォッチリスト

昨年10月に中国ヒマラヤ山脈のシシャパンマに登頂し、世界の8000メートル峰14座全てに登頂を達成したフォトグラファーの石川直樹。これを記念して、Goldwin東京本社1階にて、〈ザ・ノース・フェイス〉主催の写真展『With the Whole Earth Below』が開催される。山岳文化や山頂での記録を収めた彼の実直な写真からは、20年以上にわたるヒマラヤ遠征の地道な軌跡を感じ取れるはず。

今年はアクティブなお花見に挑戦してみよう。軽井沢に位置するリゾート〈ししいわハウス〉では、4月に満開を迎える桜を眺めながらトレッキング体験ができる「SAKURA IN THE SKY 2025」が開催される。4月20日から24日の4泊5日の宿泊プランで、黒斑山（標高2,404m）や硫黄岳（標高2,760m）など、桜の木が点在する高地へと赴く。道中では、世界的建築家の藤森照信や安藤忠雄、杉本博司の建築作品が鑑賞できる『清春芸術村』への訪問や、美食の体験も。アクティビティ後は、海抜2,150mの天然温泉で身体をいたわる、贅沢尽くしのプログラムだ。

フランス語、ドイツ語、イタリア語など複数言語に翻訳された小説『あのころ、天皇は神だった』や『屋根裏の仏さま』を執筆した日系アメリカ人作家ジュリー・オオツカ。3冊目となる小説『スイマー』は、過食やリストラ、憂鬱症など、各々の悩みを抱えながら地下の市民プールに通い詰める人々に焦点を当てた作品だ。つかの間、地上でのしがらみを忘れ、地下のプールで遊泳する人々の人生を見つめることで、読んだ私たちもまた、日々のかけがえのない美しさや痛みを捉え直すことができるかもしれない。

大盛況のなか無事終わりを迎えた『MLB 東京シリーズbyグッゲンハイム』。ドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、カブスの今永昇太や鈴木誠也を一目見ようと、多くの人々が東京ドームに足を運び、熱狂した。今週末12日に行われるMLBの試合では、ドジャースとカブスが対峙。先日の東京ドームでの試合で選手データが鮮明な中、両者の戦いを観られるまたとないタイミングだ。

エディオンアリーナ大阪で行われた『大相撲春場所』は、新横綱・豊昇龍の途中休場や、大関・大の里が優勝を果たすなど、予想外の展開となった。続く4月、週明け14日には、靖国神社で年に1度となる『奉納大相撲』が行われる。明治2年の御創立以来毎年恒例の儀式で、取組のほか、本場所では見られない初切り・相撲甚句・櫓太鼓打ち分けなどが奉納されるのも見所だ。力士たちの新しい一面が知れるチャンス。