「追い込まなくてもカラダはつくれる」松本まりかのフィットネス論。
“あざとかわいい”役でブレイクした松本まりかさん。幼い頃から現在に至るまで、表現力豊かな彼女を支えてきたのはダンスをはじめ“動くこと”だった。37歳となった今のフィットネス観や、直感を信じて挑み続けられる秘訣を聞いた。
取材・文/門上奈央 撮影/森山将人(TRIVAL) スタイリスト/小泉茜 ヘア&メイク/森ユキオ(ROI) ポージング指導/村石翔太(yamaguchi beauty studio) ロゴイラスト/師岡とおる
初出『Tarzan』No.837・2022年7月7日掲載
追い込まなくてもカラダはつくれる。
ドラマ『ホリデイラブ』の“あざとかわいい”主婦役でブレイク。怪演とも称されるその演技力で存在感を発揮する松本まりかさん。変幻自在な表情をカメラに向けつつ、披露してくれたのが開脚ペターッ! なんでそんなに柔らかいんですか?
「母がバレエ講師で、昔バレエをやってたからかな。叔母のダンス教室でタップダンスも習ってました。20歳の頃には〈劇団☆新感線〉で踊りを披露することになってジャズダンス教室にも入会。先生が振り付けに留まらずジャズダンスの哲学を追究する方で、それに感化されました
当時は仕事がなく、そこが唯一“表現”できる場所だった。教室に通えない時期もあったけれど、先日お休みをいただいた時に再開しました」
今春取った約1か月の休息期間でフィットネス観にも変化があった。
「思えばここ数年は“追い込む系”の運動ばかり。忙しいなかでもちゃんとカラダをつくるには身も心もキツくなるまで頑張らなきゃと考えていたので、睡眠時間を削ってでもジムに通い詰めました。
結果、腰や首を痛めたし、気持ちも疲れちゃった。
ただ…今回のお休みと時期が前後しますが、通いつけの整骨院の先生に紹介され今年からパートレを始めたのも大きな転機です。セッションは1回90分、最初の20〜30分で全身を調整してからインナーを中心に鍛えますが、十分にケアしてから動くおかげで確実に効かせられる。根性で追い込まなくてもカラダはつくれることに、やっと気づけました」
歳を理由にしないから挑戦しつづけられる。
ダンスと別の運動に同時並行で励むのが松本さん流。キックボクシングやホットヨガなどに通った時期も。
「選択肢があればその日の気分で選べて飽きずに続けられます。本来、運動がめんどくさい時はやらないのが気持ち的には一番かもしれない。でも人間は怠けちゃう生き物だから、そうならないような状況をつくることが大切だと思ってます。
今後はカラダをいたわりながら一生続けられる“SDGsな運動”を見つけたい。次はピラティスに挑戦したいな」
直感を信じ果敢に挑む。そのアグレッシブさはどこから来るのだろう。
「今37歳ですが、“もう歳だし”と思ったことが一度もない。ただ鈍感なだけかもですが(笑)、“37歳だからこうしなきゃ”“これはもうできないな”とは考えないから、控えめにならないのかも。
それに、カラダのことをたくさん知りたいんです。だから今回『ターザン』に出られて、すごく嬉しくて。…なのに割れたお腹をお見せできずごめんなさい。またいつか呼んでいただける機会があればフッキンも頑張りますので!」