【8人目のゴッドハンド】鍼灸から漢方や薬膳まで！ 表参道・源保堂鍼灸院の瀬戸郁保

整体、マッサージ、鍼灸、カイロといろいろあるなか、推薦人たちに聞いた“ゴッドハンド”全8人を取材する連載も、今回が最終回。

8人目の推薦人は、『ターザン』はじめ、ファッション誌でも活躍するスタイリストの伊藤信子さん。幅広い相談にのってもらえるという〈源保堂鍼灸院〉の瀬戸郁保先生を紹介してくれた。

推薦コメント

「鍼といっても痛みなどがあるわけでは全くなく、安心して施術を受けられます。また瀬戸先生の悩みの受け入れ態勢がとても手広くて、直りそうもない小さな悩み事までもつい相談してしまうほどです（笑）。どんな悩み事も『じゃあどう直していこうか』と諦めずに向き合ってくれるのでとても前向きな気持ちになれます」（伊藤さん）

鍼灸から漢方や薬膳まで、まさに東洋医学のデパート

4000年以上前の古代中国で発祥した鍼灸のなかでも、後世方法の流れを汲む手法で鍼療を行う〈源保堂鍼灸院〉の瀬戸郁保先生。大学卒業後に日本鍼灸理療専門学校で鍼灸と東洋医学を一から学び、2004年開業に至った。

鍼療では不調改善のために調整すべき最小限のツボに絞って鍼灸をするため、所要時間は1回30分。初回は問診も行い、今の自分に最適な鍼療を先生が見極めてくれる。

「食事や生活習慣、自覚症状などを一つひとつ尋ねます。あわせて東洋医学に伝わる腹診や舌診などの四診法も通してポイントを見定めたら、鍼療開始。0.16mmの鍼を厳選した数か所のツボに当て、体内の気・血・津液（水）のバランスを整えます。その後、ツボが集まる督脈に上質もぐさのお灸をして、全身を温めていきます」

問診の項目は食事や生活習慣から歯の健康状態、最近よく見る夢の内容まで多岐にわたる。「歯や夢も、実は臓腑の五行のバランスを見極めるうえで大切な判断材料」。

鍼療中、先生は手元でなく患者の顔を見る。「表情や顔色に鍼に対するカラダの反応が表れます」。

院内には漢方薬の相談や購入ができる〈薬戸金堂〉も併設。

鍼療後には必要に応じて漢方を処方してもらえるほか、薬膳の指導も受けられるのもここの魅力だ。

「我々は超能力で不調を治すわけではありません（笑）。鍼灸・漢方・薬膳で患者様の自己治癒力を最大限引き出して心身を整えることを何より大事にしています」

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Feature #96

噂のゴッドハンド

取材・文／門上奈央　撮影／小川朋央　イラストレーション／川崎タカオ

初出『Tarzan』No.824・2021年12月16日発売

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