• 『あしたのジョー』に憧れ、店名に! 元プロボクサーが営む住宅街のベーカリー
COLUMN
2021.06.03

『あしたのジョー』に憧れ、店名に! 元プロボクサーが営む住宅街のベーカリー

間々田雄一

東京メトロ葛西駅から徒歩20分、住宅街の一角にあるベーカリー〈ブーランジェリー・ジョー〉。朝9時のオープン前に訪れると、平日にもかかわらず既に開店待ちが数人。実はここ、パン好きの間では有名なお店で、オーナーの間々田雄一さんは元プロボクサーの経歴を持つ。

矢吹丈と同じくらい憧れたパン職人。

「小さい頃『あしたのジョー』が好きで、ボクサーになりたいなって。夢叶い6年間プロで限界までやって、さてこれから何をしようと考えた時に、昔、矢吹丈と同じくらいパン職人に憧れたのを思い出したんです。近所のパン屋さんがいつも焼きたてのパンを配達してくれて、それが本当においしくて」

この元選手の店
間々田雄一
間々田 雄一 (ままだ・ゆういち)/高校時代にボクシングを始め、J・バンタム級で東日本新人王を獲得。24歳で引退後はパン職人を目指して修業し、2008年東京・葛西に〈ブーランジェリー・ジョー〉を開店。

パン職人の朝は早く、加えてかなりの力仕事。焼き時間や温度管理など神経を使う場面も多い激務だが、間々田さんは厳しい修業期間をボクサー時代に培った体力と根性で乗り越えた。晴れて構えた自分の店には、憧れのジョーの名を命名した。

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間々田雄一
ポークウィンナーを大葉とモッツァレラチーズで包み込んだ《ソしそンドッグ》320円や春限定の《菜の花とチョリソーのフォッカッチャ》240円などバラエティ豊かなパンが並ぶ。
間々田雄一
間々田さんたち職人は次から次へとパンを焼き上げる。その光景は一種の戦いのごとし。

「いつでもおいしいパンを食べてほしいから、用意するのは常時50種類程度。四六時中パンのことを考えたいので朝から晩まで店で過ごすし、店に泊まることもしょっちゅう(笑)。でも僕は第二の人生をパンに懸けているので、それが普通なんです」

INFORMATION
間々田雄一

boulangerie JOE

東京都江戸川区南葛西2-23-10 1F tel. 03・5667・5490

営業時間は9:00~売り切れ次第終了、月・火休。

最新情報はインスタ参照(@boxing_boulanger)。午前中の来店がおすすめ。

取材・文/黒田創 撮影/山本嵩

初出『Tarzan』No.809・2021年4月22日発売

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