ラン前後の使い勝手も嬉しい。万能脚用エアーマッサージャー

取材・文/黒田創 イラストレーション/羽鳥好美

初出『Tarzan』No.806・2021年3月11日発売

ランナーならおわかりだと思うが、走った後はふくらはぎが張る。

筆者の場合5km以上走ると翌日ちょっとした張りを感じる。それでも普通に生活はできるし、週2〜3回走る分には問題ないのだが、入浴時に手で揉みほぐしたりしていると「たまにはちゃんとマッサージしてほしい」と思うことがある。

そんな時に出合ったのが、パナソニックの《レッグリフレ EW-RA89》。脚用エアーマッサージャーだ。

ふくらはぎをキュッと加圧。

本体は爪先からふくらはぎ全体をすっぽり包む形状で、足先を入れればあとはサッと巻くだけ。コントローラーを見るとコースが6種類設定されている。脚全体に対応する「おまかせ」「しぼり上げ」「もみほぐし」「ソフトもみ」と、部位にフォーカスした「ふくらはぎメイン」と「足メイン」。

まずはランの後に「ふくらはぎメイン」コースを試してみた。強さは3段階から「中」を選択。

早速内蔵されているエアーバッグが作動し、ふくらはぎをキュッと加圧する。おっ!と思っていたらすかさずマッサージ開始。まるでプロに掌全体で手技を受けているような、力強くも心地よい刺激が伝わってくる。

その後は脚全体を上下交互にじっくりと揉みほぐし。この時アキレス腱まわりにもアプローチするのが嬉しい。アキレス腱って、上下方向に伸ばしたりはするけど、両サイドから揉むことがあまりないので。

万能脚用エアーマッサージャー
パナソニック《エアーマッサージャー レッグリフレ EW-RA89》医療機器認証番号231AHBZX00008000。足先からふくらはぎまで揉みほぐせる。人の手でマッサージされているような心地よさを実現する「ヒューマンハンドエアーバッグ」を採用。コースは6つ、強さは3段階から選択。すね用、足裏用パッド付き。オープン価格。パナソニック

約10分で終了。はっきり言ってかなりいい。想像以上に動きが細かいし、マッサージの強弱が絶妙なのでふくらはぎがスッキリする。

初めて使う場合は「弱」でもしっかり効果を感じられるはず。また温感スイッチを「高」にすると足先の足裏部分にあるヒーターがほんのり温かくなる。これ結構ホッとします。

日々の疲れにも。

後日、執筆作業で長時間座りっぱなしだった後に「ソフトもみ」コースを使ってみた。こちらは足先にも細かくアプローチし、そこから脚全体をゆっくりとソフトに揉んでくれる。

ずっと座っているだけでも脚は凝っているんだなあと実感しつつ本体を外すと脚が軽くなっていて、そのまま走りに飛び出した。そう、ランニング前の血流促進にもこのマッサージャーは適しているのだ。

脛を強くほぐしたければ付属のすね用パッドを上部から差し込めばOKだし、ヒールや革靴を脱いだ後の足裏の疲労には足裏用パッドを使おう。土踏まずはもちろん、足裏の好きな部位をグイグイできる。

これ一台で脚をサクッとリラックス。ランナーならずとも“買い”だ。