「根性だけでは闘い続けられない。リカバリーウェアで“限界値”を上げる」総合格闘家・斎藤裕
text: Kai Tokuhara photo: Yuichi Sugita illustration: Shinji Abe
初出『Tarzan』No.803・2021年1月28日発売
2020年11月、総合格闘技シーンで今最も注目を集める一人、朝倉未来選手との5分3Rの激戦を制してRIZIN初代フェザー級王者に輝いた斎藤裕選手。主戦場である修斗の舞台でひたむきに磨き上げてきた技術とメンタルの強さを存分に見せつけてくれた彼だが、実はあるギアを日常に投入したことが少なからず功を奏したという。
「もともとかなり寝起きが悪い方で…(笑)。その解消法の一環としてリカバリーウェアを取り入れてみようと思ったのがきっかけで、昨年10月から疲労回復に特化した〈アクセフ〉のウェアとネックレスを使い始めました。
すると激しいトレーニングを行った翌日もすっきりと起きられるようになり、また体幹も安定したせいか疲労の残りを以前よりも感じなくなったんです」
リカバリー力の向上は、何より毎日の練習のクオリティアップに繫がったという。
「以前であれば疲労回復に使っていた時間も、そのまま練習に割けるようになりましたから。質を落とすことなく毎日の練習に取り組めた自信を前回の試合では大いに生かせたと思います。30代半ばにして新鮮なサイクルを作ることができましたね」
ギアにもたらされた新たな気づきを、今後はさらに生かしていくつもりだ。
「気合と根性はもちろん大切。しかしそれだけでは限界値があるというか。プロとして長くリングに上がるためには、細やかなコンディショニングを、歯磨きと同じくらいの感覚で日々当たり前のように行うことが重要だと強く実感しています」