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「このボールとシューズなら、圧倒的プレーを追求できる」フリースタイルフットボーラー・Yo

ギア選びにも意志を貫く。

リフティングやドリブルなどのサッカーの技術を、ダンスの要素も組み合わせながら“魅せるパフォーマンス”へと発展させたフリースタイルフットボール

そのアクロバティックさはユーチューブなどとの親和性も高く、近年さらに人気上昇中。中でもYoさんは今世界で最も注目される日本人フリースタイルフットボーラーの一人だ。

「小学4年生の頃に、ナイキのCMでロナウジーニョがトリッキーなプレーを連発するのを見て“自分もあんなかっこいいリフティングがしたい”と思ったのがこの道に入ったきっかけ。以来、毎日欠かさず、どこへ行くにもボールと一緒です」

フリースタイルフットボーラー・Yo
Yo(本名:勝山 耀)/1997年、長野県生まれ。小学生からフリースタイルフットボールを始め、18歳で日本王者に。2019年に世界最高峰の大会SUPER BALLで準優勝。TEAM AIR TECHNICIAN所属。

飽くなき練習で培ってきた技を、いかにして“カッコよく”見せるか。彼の信念はギア選びにもストレートに反映されている。

「フランスの〈アーバンボール〉というブランドのラバー製ボールはグリップがすごく利いていて、デザインも映えるので、僕らのようなヒップホップやストリートカルチャーの影響も色濃いダンス寄りのプレーヤーにはすごくフィットします。逆にサッカーの延長でスポーツ色の強いヨーロッパのシーンでは、つるつるした普通のサッカーボールを使う人も多いんですよ」

自ら手がけた「相棒」。

フリースタイルフットボーラー・Yo
フランス人のレジェンドプレーヤーが手がける〈アーバンボール〉は優れたグリップ力を誇り、多くのプロフリースタイラーが愛用。シンボルのファイヤー柄もスタイリッシュ。Yoさん自身が開発に携わる〈痲〉のスエードシューズは、超軽量ソールで素足に近いフィットを突き詰めている。

シューズは自身が手がけるフリースタイルフットボール専門ブランド〈痲(シビ)〉。

「このスポーツはシューズの軽さが命。そこを追求しつつ、街に溶け込むオールドスクールなデザインにもこだわりました。試作段階ですが、最高のパフォーマンスが見せられる一足に仕上げていきたいですね」

text: Kai Tokuhara photo: Yoshio Kato illustration: Shinji Abe

初出『Tarzan』No.802・2021年1月4日発売

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