「このボールとシューズなら、圧倒的プレーを追求できる」フリースタイルフットボーラー・Yo
text: Kai Tokuhara photo: Yoshio Kato illustration: Shinji Abe
初出『Tarzan』No.802・2021年1月4日発売
ギア選びにも意志を貫く。
リフティングやドリブルなどのサッカーの技術を、ダンスの要素も組み合わせながら“魅せるパフォーマンス”へと発展させたフリースタイルフットボール。
そのアクロバティックさはユーチューブなどとの親和性も高く、近年さらに人気上昇中。中でもYoさんは今世界で最も注目される日本人フリースタイルフットボーラーの一人だ。
「小学4年生の頃に、ナイキのCMでロナウジーニョがトリッキーなプレーを連発するのを見て“自分もあんなかっこいいリフティングがしたい”と思ったのがこの道に入ったきっかけ。以来、毎日欠かさず、どこへ行くにもボールと一緒です」
飽くなき練習で培ってきた技を、いかにして“カッコよく”見せるか。彼の信念はギア選びにもストレートに反映されている。
「フランスの〈アーバンボール〉というブランドのラバー製ボールはグリップがすごく利いていて、デザインも映えるので、僕らのようなヒップホップやストリートカルチャーの影響も色濃いダンス寄りのプレーヤーにはすごくフィットします。逆にサッカーの延長でスポーツ色の強いヨーロッパのシーンでは、つるつるした普通のサッカーボールを使う人も多いんですよ」
自ら手がけた「相棒」。
シューズは自身が手がけるフリースタイルフットボール専門ブランド〈痲(シビ)〉。
「このスポーツはシューズの軽さが命。そこを追求しつつ、街に溶け込むオールドスクールなデザインにもこだわりました。試作段階ですが、最高のパフォーマンスが見せられる一足に仕上げていきたいですね」