土屋アンナさんとヨガ「“無”の境地になれることが一番のリラックス法」
撮影/小川朋央 スタイリスト/深海 ヘア&メイク/baku 撮影協力/藝 UeL TOKYO
初出『Tarzan』No.796・2020年9月24日発売
趣味のダイビングのためにヨガの呼吸法を身に付けた。
難度の高いアーサナも微動だにしない。土屋アンナさんの生活はヨガとともにある。
「9年前に出会ったヨガの先生がカラダの癖や弱点を的確に指摘してくれて、この人は私のカラダをわかってくれる! とレッスンを受けるようになりました。昔からフィギュアスケートやバレエをやっていたので、ヨガにも興味があったんです」
目的のひとつは、近年始めたフリーダイビングのためのカラダ作り。伝説のダイバー、ジャック・マイヨールのお弟子さんに習っている。
「息を止めるだけなら最長4分10秒、潜れるのは7~8m。深く潜るほど恐怖で呼吸が上がるので、落ち着いて水中を楽しむには、事前に体内に酸素をたくさん取り込む必要がある。そこで大事なのがヨガの呼吸法。鼓動を抑え、眠るように海に入るとスーッと深く潜れるんです」
いつかイルカと一緒に泳げるレベルになりたい、とも。
「バレエもヨガもフリーダイビングも、見かけは“静”だし精神的にも“静”。でも肉体的には鍛錬が求められる。そういう競技が小さい頃から好きだし、上のレベルに行きたい。言葉も音もないところに、こだわりと憧れがあるんですよね。音楽や演技に携わっているからこそ、惹かれるのかもしれません」
夜は瞑想でストレスを解消して入眠へ。
どんなに多忙でも、ヨガレッスンと夜の瞑想を大切にしている。
「難しいアーサナも最後は呼吸に集中する。そして無の境地に至れば心が軽くなる。寝る前も大の字になって呼吸するとそのまま入眠できます。皆さんもそんな時間を持てばストレスから解放されますよ。小難しそうだけど、やることはシンプルです」
片脚立ちでもブレない体幹と股関節の柔軟性が問われるアーサナ(上)や舟のアーサナ(下)を作る土屋さん。フリーダイビングで怖いのが水圧によるカラダへの負荷。それを抑えるべく、呼吸とともに内臓を引き上げる動きも意識している。