ザ・ノース・フェイスの《Dipsea Cover-it Care》が、エチケットと快適を両立し“走りたい”を後押しする
まだまだ気を緩められない新型コロナウイルス。外出時のマスク着用はデフォルトだが、それはランナーとて同じこと。もはやマスクやバンダナなどで口元を覆って走るのは2020年代のランニングエチケットのひとつである。そこで活躍するのが、ザ・ノース・フェイスの《Dipsea Cover-it Care》だ。
取材・文/黒田創 イラストレーション/羽鳥好美
(初出『Tarzan』No.792・2020年7月22日発売)
もはやマスクやバンダナなどで口元を覆って走るのは2020年代のランニングエチケットのひとつである。
しかし夏の暑い時期、普通に歩いていてもマスクで呼吸が制限されるのは正直しんどいわけで、走るとなるとなおさらである。スポーツ庁が「体育の授業を受ける児童生徒のマスク着用は必須ではない」と通達したが、大人だって過呼吸などのリスクがある。
他のランナーや歩行者と距離が取れていればマスクなしでも問題ないのだろうが、街中や人気のランニングコースを走る場合はそれも難しい。着けなきゃいけない、けど着けると苦しい。ランナーとマスクの関係は本当に悩ましいのだ。
ジムでも使えるマルチユースのネックゲイター。
そんななか、ランニングエチケットアイテムとして緊急開発されたのが、マルチに活躍するザ・ノース・フェイスの《Dipsea Cover-it Care》。一見普通のネックゲイターだが、サイドの部分にスリットが入っている。ここを耳に引っかけて着用するので走っていてもずり落ちてこないし、マスクのように耳の後ろが紐で引っ張られて痛むこともない。
着用して40分ほどランニングした際に気づいたのが、鼻や口を圧迫せず、特に息苦しさを感じなかったこと。前面を長く、首元でたわみすぎないよう後面を短い設計にしているためだが、さらに顎の下部分が少し開いているので、口元の空気の抜けが実にスムーズなのである。
素材は通常の繊維より表面積が大きな異形断面糸を使い、素早く吸水して汗を乾かしてくれるCOOLMAX®を採用。同ブランドの春夏向けシャツアイテムにも搭載されていて、ドライな着用感が続くだけではなく、肌触りが柔らかく、かつ洗濯機で洗える利点を持っている。また伸縮性が高く、男女関係なく顔にフィットする点も見逃せない。
筒のような形状なので、ネックゲイターやヘッドバンド、リストバンドとしても活用できるし、季節も問わない。もちろんジムトレーニングにも使える。一点だけ、あくまで他人への飛沫を軽減させるのに有効であって、ウイルスから身を守るものではないことは念頭に置いて着用したいが、かなりのマルチプレイヤーなのは間違いない。
普通のマスクを着けて走るのはちょっと格好悪いなあ…と思っていた人にも文句なしのルックス。複数揃えて使い回したいアイテムだ。