疲れているのに眠れないなら、迷わず「温冷温法」を

疲れているのに眠れない、思考の連鎖が止まらない…。こんな時は迷わず「温冷温法」! 目と首を温めながら頭を冷やす、快眠セラピストの三橋先生が太鼓判を押すメソッドだ。

取材・文/門上奈央 イラストレーション/市村譲

初出『Tarzan』No.788・2020年5月28日発売

「温めながら冷やすの!?と驚かれることが多いのですが、えも言われぬ気持ち良さ。目元と首の後ろ側を温めると緊張がほぐれます。また考え事で脳が興奮している時は“頭を冷やす”のが一番です」

眠れない夜は突然訪れる。ホットアイマスクがなければホットタオルで代用可。また保冷剤がなかなか手に入らなければ「特製保冷パック」を予め用意するべし。

「小豆は水分を15%含んでおり、冷蔵庫で冷やしておくと保冷効果が20〜30分持続します。私はスーパーで買った小豆250gをチャック付きの小袋に入れて冷蔵した保冷パックを愛用中です」

温冷温法の実践法。

温冷温法
  • 温アイマスク/ホットアイマスクの温熱効果により、日中酷使した目元の疲労感を軽減。また光を遮断することでスムーズな入眠を促す。
  • 保冷パック/保冷剤を後頭部に当ててクールダウン。保冷剤3〜4個を常に冷蔵庫に常備しておくと安心。ハンカチで包むか小袋に入れて使用。
  • ホットタオル/首の付け根付近を温めると副交感神経が優位になるという。水で濡らしたタオルを1分ほどレンチン。袋に入れて使おう。
PROFILE
三橋美穂( みはし・みほ )
三橋美穂( みはし・みほ )/快眠セラピスト、睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。寝具や快眠グッズなども手がける。『眠トレ!ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)など著書多数。