• 「グローブは“ソウルメイト”、小さい頃からずっと一緒です」(プロサッカー選手・ク・ソンユン)
COLUMN
2020.05.11

「グローブは“ソウルメイト”、小さい頃からずっと一緒です」(プロサッカー選手・ク・ソンユン)

ク・ソンユン

Jリーグで今最も成長著しいゴールキーパー(以下GK)といえば北海道コンサドーレ札幌のク・ソンユン選手だ。

195cmの恵まれた体躯を生かした守備にはもともと定評があり、札幌で21歳から正GKを務めるが、徹底したパスサッカーを信条とするミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任した2018年以降は足元の技術やパスワークも飛躍的に向上。

世界のスタンダードとなっている“11人目のフィールドプレーヤー的GK”へと着実に進化を遂げている。

ク・ソンユン
ク・ソンユン/1994年、韓国・ソウル生まれ。セレッソ大阪を経て2015年に北海道コンサドーレ札幌に移籍。以来、不動の守護神として活躍。U-23韓国代表として16年リオ五輪に出場し、現在はA代表の常連に。

「ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)さんの就任が決まった時は正直自信がなく移籍も考えましたが、彼が信じて起用してくれる中で成長しながら攻撃的スタイルにモデルチェンジできている実感はあります」

そんな彼だが、やはりGKとして最も大切にしているギアはグローブである。

ナイキのグローブ
ボンディング調の特殊ナイロン素材が高いクッション性とフィット感をもたらす〈ナイキ〉のグローブ。モデル名は不明だが、2年前から愛用しているそうだ。「僕は機能性だけでなく見た目も重視します。GKの唯一の個性の出しどころですし、何より相手FWに自分を大きく見せたいので」。

「サッカーを始めた頃からGKになりたかった僕にとってグローブは“ソウルメイト”。小学生の頃にプレミアリーグや韓国代表の選手たちが使っているのを見て憧れて以来、ずっと〈ナイキ〉のグローブを使っているのですが、当時は寝る時も一緒でした。“明日の試合、頼むぞ”って。今は抱いて寝ることはありませんけれど(笑)」

グローブが目立つ=ピンチが多いことになるが、そこも魅せどころと考えている。

「コーチングでコースを塞ぎ、シュートを打たせないGKが本当にいいGK。だからグローブの仕事は少ないに越したことはないのですが、それでもビッグセーブをした試合というのはいつまでも心に残ります」

text: Kai Tokuhara photo: Takemi Yabuki illustration: Shinji Abe

初出『Tarzan』No.783・2020年3月12日

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