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こんなパンを待っていた! 豆でつくられたグルテンフリーの《ZENB ブレッド》
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『ターザン』本誌のファッション連載〈ロッカールーム〉より、旬のアイテムをお届け!
目次
読書の秋。風の冷たい夜に小林泰彦さんの『ヘビーデューティーの本』をあらためて読んだら、ボリューム感のあるダウンベストや、いなたいウールニット、コーデュロイのシャツやパンツが気になってきた。今買うなら上質さとタフさを備えたヘビーデューティだ。極細番手のフィンクスコットンを使用した〈オーラリー〉のダウンベストは、つるっと滑らかで極上の肌触り。58,000円(オーラリー/オーラリー)
〈アラン ペイン〉のニットセーターは、ラムズウールの最高峰“Geelong Wool”ならではの柔らかい肌触りが本当に気持ちいい。ネックの詰まり具合もいい。23,000円(アラン ペイン/真下商事)
深みのあるダークグリーンの色味が季節感にぴったりな〈アー・ペー・セー〉のコーデュロイシャツ。27,000円、問アー・ペー・セー℡0120・500990。同じくコーデュロイを使った〈ギャップ〉のパンツ。ズドンと太いワイドシルエットが完璧。7,263円(アー・ペー・セー/ギャップ新宿フラッグス店)
シャリッとした薄いポリエステルにチェックをあしらった〈シュタンバウム〉のボディバッグを紅葉狩りのお供にしよう。18,000円(シュタンバウム/ネイビー・ノート)
〈ニューバランス〉の《ML801》は、タフな顔つきがタクティカルギアを想起させる。10,000円(ニューバランス/問ニューバランス ジャパン)
昨年、BRISBANE MOSS社のモールスキンを使い、英国マニアたちを唸らせた〈コービーズ〉の定番《Swing Top Jakcet》が、渋い茶色のコーデュロイ素材で登場。裾にかけてギュッと絞られた逆三角形のシルエットや、ブラックウォッチ柄のライニングなど、とにかく全てがオーセンティック。なのにダブルジップ仕様、というのもそそられるポイントだ。49,000円(コービーズ/グリニッジ ショールーム)
シンボリックなリューズが目を奪う〈チューダー〉の《BLACK BAY P01》は、1960年代後半にアメリカ海軍向けに開発を進めていた幻のプロトタイプモデルをアップデートしたもの。重厚な42㎜のSSケースや200m防水など、ダイバーズの武骨で正統派な佇まいはそのままに、端正なステッチが施されたレザー&ラバーストラップでカジュアルさをプラス。このバランスは見事。388,000円(チューダー/日本ロレックス)
秋になると無性に履きたくなる〈クラークス オリジナルス〉の《ワラビーブーツ》。毎年豊富なラインナップに迷うが、今イチオシしたいのは〈バーニーズ ニューヨーク〉エクスクルーシブモデル。お馴染みクレープソールで“らしさ”を保ちつつ、アッパーに毛足の長い英国のチャールズ・F・ステッド社製スエードを使うことで、グッと気品が増した。各28,000円(クラークス オリジナルス/バーニーズ ニューヨーク)
秋冬のヘッドギア選びは頭を悩ませる。今シーズンは、東京発の〈リノ〉から登場した《CORDUROY BALL CAP》に注目したい。コーデュロイ素材で、オーセンティックな6パネルキャップって、なかなかグッとくるものが存在しなかったが、これぞまさに!というぐらい肉感と太ウネ具合とツバの短さがパーフェクト。キャメルとダークブラウン、2色買いしたい。各8,000円(リノ/GOOD STANDING)
ニットが欲しい。秋だし、暖かそうな淡いキャメルブラウンがいい。となれば、〈ボーゲン〉のセーター以外にない。狭くて深いVネックも、ウールのオールドスクールな素材感もどれもこれも惹かれるし、稜線にうっすらと初雪が積もった山を連想させる白のラインも、ラグラン仕様もたまらない。スノーボードじゃなくなぜだかスキーがしたくなる。ゲレンデオープンまであと少し。30,000円(ボーゲン/ボーゲン)
吹き抜ける風が冷たいこの時期、ジャケットの下に着るべきは、イタリアを代表するテーラードブランド〈カルーゾ〉のニットベスト、一択だ。ふっくら柔らかいウールカシミヤのボディで、首まわりはキュッと詰まっていながら身幅はたっぷり。黒に限りなく近いダークブラウンの色味も今の気分。ストライプのオックスフォードシャツに合わせてクラシックに着たい。35,000円(カルーゾ/エストネーション)
昨年の秋は街中に〈ティンバーランド〉のイエローヌバックが溢れかえったが、次なるスタンダードは何か? 答えは〈パラブーツ〉の《BERGERAC》である。赤みがかったスエードのアッパーとシュッと細身なシェイプに品がありながら、ワイナリーで働くワーカー向けに作られたものというだけあって、ソールの厚みとステッチの仕上げが武骨。そのギャップがいい。65,000円(ティンバーランド/パラブーツ青山店)
ラバーブーツで広く知られる〈エーグル〉だが、実はアパレルラインもアツい。注目したいのは《ムーダン ジャケット》。スモーキーなカーキの色味と、ミリタリーコートを連想させる佇まいに反し、素材は防水・透湿性に優れたポリエステルでとにもかくにも軽い。何気ない右袖ボタンのトリコロール配色は、フランス創業というルーツを知れば納得。さりげない遊び心にエスプリが漂う。39,000円(エーグル/エーグル)
元ラグビー日本代表のヘッドコーチにして、現在はイングランド代表の舵を取る名将、エディー・ジョーンズ氏が、〈ハンティング・ワールド〉の《バチュー サーパス》シリーズの代表モデルを監修。フラップ部分の楕円形のレザータグや、ラグビーボールの縫い目をモチーフにしたフラップのトリムの革紐など、胸を高ぶらせるディテールが満載。190,000円(ハンティング・ワールド/ハンティング・ワールド帝国ホテル店)
〈ジョン スメドレー〉に新しく加わったタートルネックは、一見するとどこが今までと違うのかと目を疑うが、触って袖を通すと納得。24ゲージとやや肉厚なメリノウールを使用しているから、これ一枚で秋を乗り切れるぐらい暖かいし、シルエットも身幅広めでショルダーもドロップしていてかなりモダン。冬はインナーとしても重宝するので、今のうちに手に入れたい。33,000円(ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシー)
コーデュロイのジャケットときたら、ソックスはアーガイル柄だ。数ある中でも一足は持っておきたいのが、同柄発祥の地ともいわれるスコットランドで創業し、クラシックなニットを展開する〈マカラスター〉のアーガイルソックス。高密度で編み込まれた肉厚のウール地はちょっとやそっとじゃへたれないし、天然系デオドラント加工によって抗菌、防臭機能付き。文句なし。各2,500円(マカラスター/BRITISH MADE 銀座店)
日本屈指の機屋とタッグを組み、クラフトマンシップ溢れるウェアを手がけている〈カンタータ〉。新作の《The Blazer》は、通常より高密度な2/72で引かれた糸を、経糸・緯糸のトーンに濃淡をつけてシャンブレー織りしたというマニアックさが詰まっているだけあって、ハンガーに掛けただけでオーラが凄い。ボタンも金ではなく銅っていうのが渋い。バンカラに着倒したい。210,000円(カンタータ/カルネ)
photos: Tomoo Ogawa styling: Shinichi Sakagami text: Kojiro Ichimura edit: Kyosuke Nitta
初出『Tarzan』No.775・2019年10月24日発売