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〈ナイキ〉のランニングシューズ3足を履き比べ! シューズトライアル体験レポート
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容赦なく照りつける太陽、したたる汗、スカッと突き抜けるような青空。夕暮れの空は茜色に染まり、グイッと飲み干すビールがウマい。そんな日本の夏には、やっぱり開襟シャツと短パン、パナマハットの組み合わせが馴染む。
目次
〈ディガウェル〉のキャンプカラーシャツは、襟も大きいし、身幅もワイドで着丈はかなり短め。ブロードコットンの光沢感とドレープが夏の日差しに映える。18,000円(ディガウェル/キャロル)
〈ディセンダント〉のチノショーツは、絶妙なブラウンの色味とフロントループが最高。24,000円(ディセンダント/ディセンダント)
英ノーサンプトンのベルトブランド〈RLC REGENT〉に別注した新作はフロントの2つのDリングがクール。7,300円(RLC REGENT/原宿キャシディ)
アレン・ギンズバーグの作品『HOWL』へのオマージュとして〈サウス2 ウェスト8〉が“TROUT”という文字にアレンジ。9,500円(サウス2 ウェスト8/サウス2 ウェスト)
米ニュージャージーの老舗ブランド〈ステットソン〉のパナマハットはクラウンの高さとブリム幅が好バランス。色も渋い。16,000円(ステットソン/ステットソン ジャパン)
インドの職人がほぼ手作業で仕上げる〈モヒンダース〉のレザーサンダル。22,800円(モヒンダース/ユーソニアン グッズ ストア)
夏に限らず、オールシーズンやっぱりスタンダードはコヨーテブラウンとオリーブだ。〈ゴールドウイン〉から今季リリースされたオープンカラーシャツは、まさにド真ん中なカラーリングで、高密度に打ち込まれたコットンリップストップ地は、ガシッとしたタフさがありながら、程よい光沢感が上品。肌触りがシャリッとしていて、無地の白Tの上から軽やかに羽織りたい。各18,000円(ゴールドウイン/ゴールドウイン)
サファリな着こなしだからといって、ゴツゴツした武骨なダイバーズウォッチや軍モノでは“モロ”過ぎるから、知性のあるミニマルな時計を選びたい。スコットランドのグラスゴーを拠点に一貫製造をする〈ポーリン〉の《コミューター》は、37㎜径の程よく小さめなケースと繊細なバーインデックスが知的。ドイツ製のスエードベルトもマットなオリーブの発色が渋い。クォーツ。32,000円(コミューター/ルーチェ)
プールや海から出たときにカラダを拭うタオル選びは後回しになりがちだが、やはりいいもので拭くと幸福度が違う。カナダのバンクーバー発〈サンディニスタ〉がタオルの名産地・今治で作ったバスタオルは、吸水力が抜群に高く、肌に当たった瞬間、そのふわっとした柔らかさにうっとりしてしまうほど。オリーブとネイビーの色味もいいし、肩から掛けるだけでもサマになる。各3,800円(サンディニスタ/トゥー・ステップ)
ハイテクも度が過ぎると愛着が湧かない。ローテクだと機能が足りない。その両方をいいとこ取りしているハットがベストに違いない。〈マウンテンハードウエア〉のハットは、3レイヤーの防水透湿素材「ドライQアクティブ」を採用していて、軽くてストレッチ性もあって雨にも強い。テクニカルなのに佇まいはオーセンティック、という塩梅が完璧だ。5,500円(マウンテンハードウエア/コロンビアスポーツウェアジャパン)
夏のモカシンの定番といえば、〈L.L.ビーン〉の《ブルーチャー・モック》や〈ティンバーランド〉の《3アイ クラシック ラグ》だが、次は〈パラブーツ〉の《マロ》だと断言しよう。名作の《バース》のアッパーデザインはキープしつつ、ソールをグリップ力のあるRAIDソールに変更。おまけにインソールにライニングを入れることで、重厚感のある佇まいに。36,000円(パラブーツ/パラブーツ 青山店)
キャンプやBBQでは気分の盛り上がる椅子が必要だ。〈ザ テイストメイカーズ アンド コー〉が英国のファクトリーで作っているオリジナルのフォールディングスツールは、上質なチーク材を使用していて、キャンバスの素材感もストライプの幅も発色もすべてがクラシック。座面はスライドすれば取り外しできるから汚れてもなんのその。タフに使いたい。14,800円(ザ テイストメイカーズ アンド コー/ザ テイストメイカーズ アンド コー)
アイスグレーなのか、生成り色なのか。何色と断定できないほど曖昧な色味だが、それこそが〈タピア ロサンゼルス〉の真骨頂。オーバーダイによってクタクタになったコットンは穿き始めからいきなり良質なビンテージのようにシャリッとした肌触りで、とにかく軽やか。ワタリも広すぎず丈も短め。ズドンと太いシルエットが主流の今だからこそ、このベーシックなフォルムが逆に新鮮。25,000円(タピア ロサンゼルス/モアライド)
〈ホワイトマウンテニアリング〉の新作ベルトにはそそられまくる。レザーとナイロンの素材のコントラストも、サンドベージュとオリーブの配色も、カラビナをくくり付けられる波状ループも、どれもこれもがギア好きの心を揺さぶる。しかもバックルはガチなワーク仕様の屈強なコブラバックル。コレは買いだ。17,000円、カラビナ各500円(ホワイトマウンテニアリング/ホワイトマウンテニアリング)
海辺でビール、のチルな夕暮れには、気軽に持ち運べるグッドデザインなソフトクーラーがマスト。1915年にシアトルで創業した老舗アウトドアブランド〈コムフィ アウトドア ガーメンツ〉の《FREEZY 10》はTPU加工が施されたナイロン製で超ミニマル。おまけに止水ジップ仕様。ハンドルとショルダーストラップの2WAYが便利だし、何よりこのコヨーテの色味がパーフェクト。19,000円(コムフィ アウトドア ガーメンツ/ロストヒルズ)
2017年に《ユニーク》のヒールストラップなしバージョンとしてリリースされてから、その気軽さと、伸縮コードによる極上のフィット感、グリップ力のあるアウトソールなどで一躍夏の定番サンダルになった〈キーン〉の《ユニークスライド》。これまで幅広いカラーバリエーションを展開してきたが、今季登場した新色はまさにドンピシャなマットオリーブ。この色味はたまらん。9,500円(キーン/キーン・ジャパン)
サングラスといえば、いつの時代も〈レイバン〉の《ウェイファーラー》。飽きのこないシェイプのウェリントン型で問答無用にカッコいいが、この夏は《ウェイファーラーⅡ》を。フレームの厚みと太さが軽減されてすっきりとスマートに。さらに、天地幅もひとまわり広いから、チノショーツと開襟シャツを合わせたクラシックなスタイルにも好相性だ。21,000円(レイバン/ルックスオティカジャパン)
白、コヨーテブラウン、オリーブ。無地の開襟シャツの次は、〈インディビジュアライズド シャツ〉のチェックの《キャンプカラーシャツ》を手に入れるだけだ。さらっと軽やかなコットンの素材感も、ワイドな身幅も、短めの着丈も、文句の付けどころがない。洗うほどにクタリとした風合いを増し、色も褪せて、この一着が忘れられない2019年夏の記憶を刻む。各25,000円(インディビジュアライズド シャツ/メイデン・カンパニー)
INFORMATION
photos: Tomoo Ogawa styling: Shinichi Sakagami edit & text: Kyosuke Nitta
(初出『Tarzan』No.769・2019年7月25日発売)