カラダと対話しながら実験と検証を繰り返す。しなやかに輝きを放つマギーの脱げるカラダ
取材・文/宮田恵一郎 撮影/内田紘倫 スタイリスト/伊藤牧子 ヘア&メイク/宮本由梨
(初出『Tarzan』No.768・2019年7月11日発売)
筋肉量が増えれば重くなるもの。体重は気にしない。
「もう何年も体重計には乗っていません」と、数値目標は立てずにボディラインを整えるのが、マギーさん流の脱げるカラダ術。
「筋肉量が増えれば重くなるものだし、体重は気にしません」
それでも引き締まったカラダを維持できるのは、体幹を意識した生活習慣にある。
「立っているときも座っているときも、常に腹横筋と骨盤底筋を鍛える姿勢をキープしています。もうカラダにしみついているので、もはや無意識の極致です。正しい歩き方をすれば自然とヒップは上がる。ジムで1〜2時間ウェイトをするより絶対に効率がいい」
日常生活が十分なトレーニング。縦に筋が入ったウェストだけでなくまっすぐな美脚にも秘密がある。
「もともとO脚なんです。だからトリガーボールを使い、脚の外側の筋膜の萎縮や癒着を引き剝がし、毎日正しい状態にリセットすることが大事。呼吸が入りづらい、お尻が重いといった“カラダの声”にも、敏感に耳を傾けています」
カラダ作りにゴールはない。
「20歳から、キックボクシング、加圧やウェイトトレーニング、TRXなどいろいろと試しましたが、どうしても余計な筋肉がついてしまう。例えば肩まわりが大きくなったり、腿が張り出したり。理想はやはり女性らしいしなやかなカラダ。結果、今のやり方にたどり着きましたが、それも数々のトレーニング経験があったからこそ」
カラダと対話しながら常に自分のベストを目標に、実験と検証を繰り返す。それは食生活でも同じ。
「ビーガンや魚だけ摂取するペスカトリアン、糖質制限を取り入れた時期もありますが、“これはダメ!”と縛られると気持ちの余裕がなくなる。心も含めての美ボディだと思うので今はビタミン、タンパク質、糖質をバランスよく摂ることだけを心がけています」
ただカラダ作りは未だ進行形だ。
「今は特別なトレーニングを行っていませんが、歳を重ねればそれも変わるかも。カラダ作りにゴールはない。そういう意味でまだやれることはたくさんあるはず」