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南アフリカ戦の大金星に日本中が沸いた2015年のラグビーW杯から4年。いよいよ今年9月に日本大会開幕が迫っている。徐々に日本国民の熱が高まっている今、品川のキヤノンギャラリーで「ラグビーW杯2015」を振り返る報道展が8月25日(月)まで開催されている。
今年のラグビーW杯開幕のおよそ1か月前、8月5日(月)まで品川のキヤノンギャラリーで開催されている『JAPANの衝撃』は、「ラグビーW杯2015」を追いかけた6人のカメラマンによる報道展だ。
日本代表の試合をメインに、4年前のイングランドで行われた、迫力あるプレーと気迫に満ちた表情を写した作品が約130点も展示される。
この記事では展示されている写真の一部を紹介すると共に、報道展に参加している写真家・長岡洋幸さんのコメントで2015年の日本代表戦を振り返りたい。4年前の興奮と感動を思い出すために、ぜひ品川のキヤノンギャラリーでも迫力ある写真を体感してほしい。
9月19日に行われた第1試合は、日本全体が盛り上がった南アフリカ戦。ピッチサイドにいた長岡さんはどのような心境で撮影していたのだろうか。
「まず南アフリカが強豪であることから考えて、勝つ可能性は低い、非常に難しい試合だと思っていました。選手たちのプレーはほとんどミスがなく素晴らしいものでしたが、それでも最後の最後まで“勝てる”とは確信できず。日本が有利な展開のときも、南アフリカはいつ本気を出すのだろう、と心のどこかで思っていました」
ラスト1プレー、南アフリカの反則で日本がスクラムを選択したときから、長岡さんは日本の勝利を確信した。
「ペナルティキックが決まれば同点のシーンでした。W杯という大舞台ですし、同点でも快挙。まさかスクラムを選択するとは思いませんでした。でも、なぜだかわからないけれどもキャプテンのリーチ・マイケル選手がスクラムを選んだときに“逆転をするな”と感じました」
「ただそこからは、自分はカメラマンですから、勝った瞬間に何を撮影できるのか、という緊張感でいっぱいでした(笑)」
南アフリカ戦から4日後の9月23日に、第2試合、スコットランド戦が行われた。
「前試合から中3日しか空いていないなかでのスコットランド戦でした。スコットランドも非常に強い。短い期間で強豪2つに当たるのは、非常に厳しかったと思います。南アフリカ戦で体力が消耗していて、回復が間に合わなかった。前半は良い試合をしていたが、残念ながら後半までは持たなかった印象です。この試合でケガをしてしまったのですが、アマナキ・レレイ・マフィ選手が鬼気迫るプレーをしていことも強く覚えています」
スコットランドとは今回のW杯の予選リーグでも同じプールで戦うことになる。
「たらればを言っても仕方ないのですが、コンディションが整っていれば結果は違ったものになったかも、という思いはあります。当時のエディ監督は、決してそれを言い訳にしないと言っていましたが」
10月3日行われた第3試合はサモア戦。
「サモア戦は負ける気がしない試合でした。絶対に取りこぼせないという緊張感はありましたが、選手たちは気負わず、油断することもなく、しっかりと勝ち星をあげてくれました。この試合の1番の見せ場は、山田章仁選手の相手選手を一回転でかわしてのトライ。会場では連続写真で展示されているので、ぜひ見ていただきたいです」
最終戦は10月11日に行われたアメリカ戦だった。
「勝利しても決勝リーグに行けないことはわかっていたなかでの試合でした。それでも選手たちは実力を出しきり、全力でプレーをしていたのを感じました。アメリカにも勝ち、2015年大会の日本は3勝。3勝したチームが決勝リーグに行けなかったのは、W杯史上初でした」
開催日程:〜2019年8月5日(月)まで(日・祝日は休館)
開館時間:10:00~17:30
会場:キヤノンオープンギャラリー1・2(東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 1F)
取材・文/村田竜平