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高橋アリスのガチトレに密着。現役ティーンモデルがキックボクシング最年少勝利!

弱冠15歳の女子キックボクサーがプロデビュー戦で勝利! しかもそのガチンコのアスリートは「ミスセブンティーン」に選ばれた現役モデルだという!

まるでマンガのように登場したニューヒロインの名は高橋アリスさん。この4月に入学したばかりのバリバリの高校生だ。

「もともと父が空手道場に通っていて、気弱だった私に格闘技をやらせて克服させたいと4歳から道場に通わせたんです。最初はごほうびのジュース目当てでしたね(笑)」

次第に型を身につけ、キックやパンチが決まるようになるとすっかりキックボクシングの虜に。中学生になるとほぼ毎日道場に通い、1日2~3時間みっちり練習。メキメキと実力を上げた。

それと並行して2018年、雑誌『セブンティーン』の専属モデルオーディションに応募。3,000人を超える応募者の中から他の5人とともに見事選出された。

高橋アリスさん
この日も1時間以上道場で汗を流したアリスさん。シャドーやサンドバッグ打ちではきれいに腰を回転させてキックを繰り出し、実戦を想定してのミット打ちはさらに力が入る。「キックの後の重心移動が甘い!」。伊原会長の指導にも熱が入る。

「撮影のない日は毎日道場で練習しています。でも選手としてはまだスタミナ不足なので、今の課題はそこですね。懸垂も少ししかできないし…。デビュー戦では勝ちましたけど、プロになったからには、試合で絶対に負けたくないんです!」

そんな彼女を見守るのが日本キックボクシング界の重鎮であり、道場主でもある伊原信一会長だ。

「モデルをやるだけあって手足のリーチが長くヒットさせやすいし、逆に相手からすると小顔で的が小さい分ヒットしにくい。性格もすごく素直だし、何よりキックボクシングが大好きなのがいいところ。これからもっと伸びると思いますよ」

スラッと伸びた手足から放たれる一撃は素早く、美しく、そして激しい。伊原会長の構えるミットにもガンガン打ち込んでいく。モデル然とした普段着姿からは想像つかないが、その可憐さと強さが同居しているのが高橋アリスの魅力なのだ。

「モデルとしてはどんどん仕事の幅を広げて、将来的には演技もやってみたい。キックボクシングもモデルも両方ちゃんとやりたいんです」

次の試合はまだ未定とのこと。でも、注目するしかない!

高橋アリスさん
高橋アリス(たかはし・ありす)/2003年生まれ。日本とイスラエルのハーフ。昨年『セブンティーン』の「ミスセブンティーン2018」に選ばれ、専属モデルに。今年3月『MAGNUM 49』でプロデビューし、3-0の判定勝ち。インスタは@alice.takahashi.official

取材・文/黒田 創 撮影/角戸菜摘 イラストレーション/高橋 潤

(初出『Tarzan』No.764・2019年5月9日発売)

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