【筋トレのNG】どのセットも同じ重さで鍛えている
2019年4月4日発売の雑誌『ターザン』の特集は「実は、カラダに悪いこと 2019」。筋トレからダイエット、SEXまで、最新常識を特集した本誌より、選りすぐりをウェブでも紹介!
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 監修・指導/坂詰真二(スポーツ&サイエンス)
(初出『Tarzan』No.762・2019年4月4日発売)
「10回×3セット」を疑え。
10回×3セットというルールには、一つ危ない誤解がある。3セット同じ重さでトレーニングを行うという固定観念だ。
最大反復回数をRMと言うが、6RM〜12RMの重量が筋肥大に最も有効。この定説を踏まえて、キリがよく、分かりやすい数字として10回×3セットが示される。初心者は細かく重量や回数を変更することが難しいのでこれでOK。
しかし中・上級者となったら、必ずしもこのやり方では効果が上がらない。
筋トレは日常生活動作とはかけ離れているため、慣れるにつれ、3〜5セット以内であれば少しずつ筋肉の出力が大きくなる傾向がある。
そこで1セット目は12RMで10回、2セット目は10RMで8〜9回、3セット目は8RMで6〜8回と、重さと回数を微調整する方が効率的。専門的にはアセンディング・ピラミッド法という方法だ。自体重の場合はセットごとに、動作の幅を少しずつ大きくすることで効果を高められる。