【筋トレのNG】疲労回復のため、筋トレ後にお風呂に入る
2019年4月4日発売の雑誌『ターザン』の特集は「実は、カラダに悪いこと 2019」。筋トレからダイエット、SEXまで、最新常識を特集した本誌より、選りすぐりをウェブでも紹介!
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 監修・指導/坂詰真二(スポーツ&サイエンス)
(初出『Tarzan』No.762・2019年4月4日発売)
入浴のみでは疲労は取れにくい。
ジムには広々とした浴槽があるし、立派なジャクージを備えるところもある。すると「すぐにお風呂に入るからクールダウンのストレッチはパスしても平気だろう」と自己判断しがちだが、それでは疲れは取れない。
浴槽入浴でもジャクージでも、熱いお湯に入ると、体温を下げるために皮膚に血液が集まる。あおりを受けるのは筋トレの当事者である筋肉。
筋トレ後には筋肉内にさまざまな疲労物質が溜まる。それを除去するのがクールダウンの狙いだ。疲労物質を運び去るのは血液だから、クールダウンでは血液循環の促進に努めるべき。
だが入浴で皮膚に血液が集まると、筋肉で疲労物質を取り除くだけの血流が足りず、疲れが取れにくい。疲れが抜けないままで次回の筋トレをすると、何かの拍子に怪我につながる致命的ミスをしかねない。
入浴すると筋肉が緩むから、疲れも取れている気になってしまうが、それは誤解。クールダウンをしっかり行ってから入浴したい。