いま着たい服、使いたいもの全部【Tarzan Locker-Room】|April 11, 2019
ひと目で、ちょっと違うなと思わされる。そういったツイスト感のあるベーシックにはいつも惹きつけられる。『ターザン』本誌のファッション連載〈ロッカールーム〉より、旬のアイテムをお届け!
photos: Tomoo Ogawa styling: Shinichi Sakagami text: Ryoko Iino edit: Kyosuke Nitta
目次
ヒネリとスパイスが利いた新しいベーシック
(写真左から)〈バブアー〉と〈エンジニアド ガーメンツ〉のコラボ第2弾は、定番の《BEAUFORT》の着丈を短めに仕上げた《Unlined Graham》。深みのあるネイビーがシックで、お家芸のワックス仕上げを封印し、コットンにラミネート加工を施してヴィンテージ調に。49,000円(バブアー、エンジニアド ガーメンツ/エンジニアド ガーメンツ )
肌触りの良いフーディは、デカいフロントポケットがメッシュ仕様。この変化球なアレンジがいい。12,000円(インス/インス)
さらりとした肌触りのブロークンデニムを使った〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉のマウンテンパンツは、色落ち違いで素材を切り替え立体感を演出。23,000円(ザ・ノース・フェイス パープルレーベル/ナナミカ マウンテン)
MADE IN USAのバッグブランド〈アトミック ミッション ギア〉のバックパックは、米軍特殊部隊でも採用されるベルトなどを使用し、強度も撥水性も満点。これぞタフ!といった佇まい。46,000円(アトミック ミッション ギア/バーニーズ ニューヨーク)
〈ニューバランス〉のスケシューライン〈NBヌメリック〉の《NM212》は、1970年代のテニスシューズ《212》をベースに、オーリーで当たる部分を2層スエード構造にチェンジ。8,500円(NBヌメリック/ニューバランス ジャパン)
超王道のGジャン、待ってました!
シビレるリバイバルが登場した! 〈リーバイス® ビンテージ クロージング〉の《TYPE I TRUCKER》は、胸のシングルポケットやシンチバックのあしらい、身幅のあるボックスシルエットなど、王道の《506XX》を忠実に再現した一着。春に心機一転、ノンウォッシュから育てるのも楽しい。
今ならば、少々ビッグサイズを選んで、デニムパンツとセットで着よう。48,000円(リーバイス® ビンテージ クロージング/リーバイ・ストラウス ジャパン)
梅雨に映えるクラシックなチェック
チェックの気分は今春もまだまだ続行中。〈アー・ペー・セー〉のコートは、ストンと落ちる縦長なシルエットが魅力で、膝上の着丈やセンターベント、比翼の仕立てなど、至るところにエスプリが漂う。
撥水加工を施したコットン素材をダブルフェイスに仕立てているから、雨でも快適。街全体がどんよりとする天気でも、このチェック柄はひときわ素敵に映えるはず。75,000円(アー・ペー・セー/アー・ペー・セー)
大人になっても少年の気持ちは忘れない
大人がキャップを被るとなると無地のシンプルなものに落ち着きがちだが、〈ニューエラ〉が永遠の名作『E.T.™』とコラボレーションしたともなれば話は別だろう。
シンプルなタイトルロゴの軽快なホワイトキャップか、エリオットとE.T.が自転車で空を飛ぶ名シーンの刺繡が入ったブラックか、いっそのこと両方選ぶのもありだ。フォーエバーヤング!な気持ちで被りたい。各3,800円(ニューエラ/ニューエラ)E.T. The Extra-Terrestrial is a trademark and copyright of Universal Studios. Licensed by Universal Studios. All right reserved.
ディテールが洒脱な、イージーパンツ
〈アクネ ストゥディオズ〉のドローストリングのトラウザーは、ややテーパードのかかったシルエットや、春らしいカーキの色合いがモダンで、穿き心地はとにかくイージー。
フラップボタン仕様の裾のスリットや、太めのウェスト紐に入った幾何学的な織り柄にもこのブランドらしいポップなセンスが光る。スウェットにはもちろん、シャツを合わせても様になる大人のためのイージーパンツだ。28,000円(アクネ ストゥディオズ/アクネ ストゥディオズ アオヤマ)
怪しげな彩りを帯びるもはやアート(!?)な財布
変化球なスタンダードといえば〈ストーンアイランド〉だ。新作の財布もこの通り。未来感たっぷりな玉虫色のナイロンメタル素材で、キルティングの刺繡もブランドのロゴがモチーフ。
右から時計回りに、ジップ仕様のコンパクト型20,000円、背面に布のストラップが付いてミニクラッチのように使える長財布35,000円、紙幣入れの他4つの仕切りがついた3つ折りタイプ28,000円(ストーンアイランド/ストーンアイランド)
上品に使える絶対買い、なアノラック
アノラックが豊作の今年にまず押さえたいのが、深みのあるネイビーがシックな一着。胸元のロゴと袖に配された国旗のパッチが見るからにアメリカンな〈チャンピオン〉の新作は、耐久撥水のナイロン素材を使っているから梅雨だって心強い。カジュアルだけでなくシャツとも相性がいいし、春先のランにも重宝するだろう。12,800円(チャンピオン/ヘインズブランズ ジャパン)
カバンに常備したい旬な顔のアノラック
〈F.C.Real Bristol〉のハーフジップアノラックは、透湿性、速乾性に優れたサプレックスナイロンを使用し、トレーニングからタウンユースまで使える万能選手。スリーブラインに入ったロゴプリントやバイカラーのボディがスマートで、着た瞬間にアクティブのスイッチが入る。フロントポケットに収納できるパッカブル仕様もありがたい。各26,000円(F.C.Real Bristol/SOPH. )
ビートルズと波佐見焼がまさかのクロスオーバー
伝統工芸品も、たまには遊びの利いたものを選ぶのが大人の嗜み。波佐見焼の〈バーバー〉がミュージシャンなどの人物画を得意とする福岡県のアーティスト・早川康司とコラボしたそばちょこは、愛すべきビートルズがモチーフ。味のあるタッチで描かれるのは横断歩道を渡るメンバーの姿と“グリーンアップル”。こんな洒落が利いたグラフィックに心奪われないはずがない。贈り物にもよし。2,500円(バーバー/マルヒロ)
都会的なグアテマラ・メイド
職人の手仕事を活かしたアクセサリーやウェアが得意な中米・グアテマラ発のフェアトレードブランド〈ワカミ〉。ブルゾンに使用されるメキシカンストライプ調のコットン生地も現地で手織りされたテキスタイルで、それを白のコットンポリエステルと切り替えるという発想がユニークで新しい。テクニカルな素材と温かみある手仕事のミックス。その心意気に胸が熱くなる。12,000円(ワカミ/コモンテンポ 原宿)
メイド・イン・ジャパンの斬新な掛け心地
見よ! このテンプルを! オーセンティックなルックスでありながら掛け心地は最新な東京発のアイウェアブランド〈ワンスリー コンパウンド フレーム〉のウェリントン型は、テンプルに限界値まで薄く仕上げた独自開発の「七分芯金テンプル」を採用。掛けたときのフィット感とホールド感は感動モノだ。こんなハイブリッドを待っていた。《cf-06》30,000円(ワンスリー コンパウンド フレーム/デュアル)
やっぱり春はスウェットでしょう
カレッジやスポーツなど、オーセンティックなスウェットはやはり年中無休で気になる。〈ギャップ〉のスポーティな新作は、“前V”を匂わせるV字ステッチも利いて完璧。何より着心地が抜群で、ブラッシュド加工を施したフリース素材はどこまでも柔らかく、裏起毛も肌寒い春に欠かせない。着続けたらいい雰囲気になりそう。※一部の店舗限定。各4,538円(ギャップ/ギャップフラッグシップ原宿)
愛着が湧く、ザ・ウェストポーチ
巷には最新のハイスペックギアが溢れているのに、オールドスクールに惹かれてしまうのが天邪鬼な男心。米カリフォルニア州のハンティントンビーチでスポーツやトラベルバッグを製造する〈BAGS USA〉は超ローカルなブランドで、《FANNY PACK》と名付けられたご機嫌なカラー展開のウェストポーチも、シンプル極まりないのが最高だ。各4,900円(BAGS USA/メイデン・カンパニー)
INFORMATION
エンジニアド ガーメンツ tel. 03-6419-1798
・ナナミカ マウンテン tel. 03-5728-3266
・バーニーズ ニューヨーク tel. 0120-137007
・ニューバランス ジャパン tel. 0120-850997
・リーバイ・ストラウス ジャパン tel. 0120-099501
・アー・ペー・セー tel. 03-3710-7033
・ニューエラ tel. 03-5773-6733
・アクネ ストゥディオズ アオヤマ tel. 03-6418-9923
・ストーンアイランド tel. 03-6271-4654
・ヘインズブランズ ジャパン tel. 0120-456042
・SOPH. tel. 03-5775-2290
・マルヒロ tel. 0955-42-2777
・コモンテンポ 原宿 tel. 03-5772-1247
・デュアル tel. 03-6455-4690
・ギャップフラッグシップ原宿 tel. 03-5786-9200
・メイデン・カンパニー tel. 03-5410-9777
※情報は全て掲載当時のものです。