求めているのは、何も履いていないような素足感覚(プロサッカー選手・小野伸二)
雑誌『ターザン』の人気連載〈It's My Buddy!〉より。
text: Kai Tokuhara photo: Takemi Yabuki illustration: Shinji Abe
(初出『Tarzan』No.760・2019年3月7日発売)
ベテランとなった今も、〈北海道コンサドーレ札幌〉の精神的支柱として存在感を放つ小野伸二選手。感性豊かなパスやシュート、ため息が出るほど柔らかなボールタッチ…。そんな稀代のミッドフィールダーの魅惑的なプレーを10年以上も支えるバディが〈アシックス〉のスパイクである。
新しいモデルへの移行に向けて調整中。
「スパイクはちょっとした素材の違い一つで履いた時のフィーリングが変わってきますので、サッカー選手として細かく追求すべきアイテム。僕が求めているのは軽さと、何も履いていないような素足感覚。〈アシックス〉はその理想を常に最高の形で体現してくれます。
特にこだわってお願いしているのが、履き口の縁の部分だけ革の風合いをより柔らかくしてもらうこと。そのことで足全体が包まれるようなフィット感を味わえるんです。新品が届いて、最初に足を入れる瞬間はいつもワクワクしますね」
赤×黒のコンサドーレカラーに彩られた愛用の《DS LIGHT X-FLY》は、現在生産を終了。小野選手自身も新しいモデルへの移行に向けてメーカーサイドとコミュニケーションを重ねている最中だとか。
「サッカーをプレーするためのシューズに自分のスタイルやリクエストが反映されているというのはとても嬉しいことです。これは何度も技術者の方との話し合いやテストを重ねて辿り着いた完成形。
使い始めてから怪我なくやれていることを考えると、自分の足に本当に合っているんだなと思います。今持っている数足で最後なので、大事に履きたいです(笑)」