ダイエットが成功しても履き続けられる、驚きのワンサイズ展開|BROS《PANTS HOLIC》
食べ過ぎで少し太っても、一念発起してウェストを絞っても、このパンツなら常に気持ちよくフィットしてくれる。新しい繊維の開発に始まり、伸びても見映えのいい裁断方法、究極の着用感を追求。開発には2年以上の歳月がかかっている。まさにアメイジングな究極のワンサイズのパンツ。
取材・文/黒田 創 イラストレーション/羽鳥好美
(初出『Tarzan』No.758・2019年2月7日発売)
ないがしろにされがちだが、男にとっても下着は非常に大事な衣類である。風呂上がりに下ろしたてのパンツを穿けばそれだけで気分が高まるし、ジャストフィットしていればなおよし。そのまま鏡に映る自分のカラダをしげしげと眺めては、ポーズのひとつも取ろうというものだ。うーん、俺ってハンサム。
しかし、本当の意味でカラダにフィットするパンツというのは意外と少ない。ウェストはジャストでも尻や太腿がピチピチだったり、ポッコリお腹に合わせようとすると他の部分がユルユルになったり…。そんなメンズにイチオシのボクサーパンツが、ワコールが展開するメンズ下着ブランド〈ブロス〉の新ライン《パンツホリック》である。
最大の特徴はワンサイズ展開である点。要するにウェスト60cm台のSサイズから90cm台のLサイズまで、さまざまな体型に合うように作られているのだ。開発のきっかけは、同じMサイズでも大きめのMと小さめM、両方の男性がいて、多くがサイズ選びに悩んでいる実態を解決したかったからだという。
とはいえ、あらゆる体型の男性をワンサイズで満足させるのは並大抵の話ではない。メーカーは新しくナイロン素材で伸縮性の高い特殊な糸を開発。そのうえで、伸びても見映えのいい裁断方法を研究し、ウェストが細くても太くても等しく気持ちよく感じられる究極の着用感を追求。その結果、試作品は膨大な数に上ったのだとか。ちなみに、開発には2年以上かかっている。
実際に穿いてみると、サイドに縫い目がないのも手伝ってそのファーストタッチからして実に滑らか。一日中包み込まれるような感覚で安心感があるし、不快な股間部分のズレもない。唯一の不安はそのフィット感がいつまで続くのか?という点だが、その心配は杞憂だった。何度か洗濯しても伸縮性はしっかりキープされている。冬場の食べ過ぎで少し太っても、一念発起してウェストをシュッとさせても、このパンツなら常にピタッと気持ちよくフィットしてくれる。これって、男にとって理想的な一着じゃないか?
このパンツはパートナーにパンツをプレゼントしたい人にも好評だという。なにしろワンサイズだからサイズで悩む必要がないのだ。
センターにあしらわれたBROSの文字がシンボリックなこの一枚。一度穿けばもうやみつき。末永くあなたのカラダを包み込んでくれること、間違いなし。