【東京100km】『Tarzan』編集部が厳選&実走した、おすすめ100kmウルトラコース
たとえ1kmでも、走るなら人混みや狭い歩道、赤信号交差点など物理的なストレスは避けたいさ。ましてやウルトラですもん楽しく走りたい。そこで『ターザン』が厳選&実走した100kmコースを試していただきましょう。東京の中でも特に走りやすい広い歩道、緑道、歩行者優先道、河川歩道などをつないだ理想的なコースです。
構成・文/内坂庸夫 イラストレーション/竹田嘉文
(初出『Tarzan』No.751・2018年10月11日発売)
東京100kmのGPSコースデータは以下よりダウンロードできます
GPSデータは「.gpx」と「.kml」の2種類があります。GPS時計各ブランドのアプリで読み込めます。GPS時計がなくてもスマートフォンの地図アプリを使ってダウンロードできるし、「グーグルマップ」を開いて「マイマップ」に取り込むこともできます。また、「.gpx」形式はMacアプリの「トレイルノート」で開いて編集することができます。
銀座の『ターザン』編集部から多摩湖・狭山湖まで。往復で100km、正確には106.4kmだから、銀座から狭山湖まで片道50kmちょっと、意外に近いよね。
大きく3つの区間に分かれます、最初のA、銀座~海岸通り~天王洲アイル~目黒川~池尻大橋。
次のB、池尻大橋~烏山川緑道~玉川上水緑道~井の頭公園。復路は神田川~世田谷線沿い~北沢川緑道。
最後のCは井の頭公園~多摩湖自転車歩行者道~多摩湖・狭山湖。
もちろん、この100kmのGPSデータがあります、時計やスマートフォンに取り込んでお使いください。
まずは3区間それぞれを何度か往復し、アクセスしやすい駅やバス停、補給のコンビニなどを把握しておきましょう。ここでは起点を銀座にしてあるけど、周回(往復)コースだからどこからスタートしてもOKです。さあ、いい旅を!
エリアA|銀座の先は東京湾、目黒川を遡って世田谷へ
海岸通り・目黒川 往復30.8km
銀座・歌舞伎座の真裏に『ターザン』編集部/マガジンハウスのビルがあります。正面玄関からスタートです。首都高速の脇から新橋演舞場、がんセンター、朝日新聞を抜けて築地市場へ。
汐留交差点から浜離宮に沿って進めば、そこが海岸通り。東京湾沿いの物流の大幹線で大きなトラックがガーガー通るけど、海側の歩道は広くてまっすぐ、交差点も少なくてランには最適です。
モノレールの天王洲アイル駅の先で天王洲公園野球場に入ります。大きなアイル橋を渡って東品川海上公園へ、そして目黒川沿いを。第一京浜(京急新馬場駅)を越えたところで上流に向かって右側に移りましょう。大崎あたりは川の左側が、五反田あたりは右側が走りやすいと思うな。中目黒駅を過ぎるといわゆるナカメのカフェ通り、左右お好きな側を走ってくださいな、どうせ帰りも通るし。
その先で山手通りを渡ってさらに川沿いに進むと広い246号(玉川通り・上は首都高3号線)があらわれます。246を越えるとさっきの目黒川とまっすぐつながるように可愛いせせらぎ。ちょっとだけの目黒川緑道が始まります。3分も走れば分岐。南側(左)が烏山川緑道、北(右)は北沢川緑道です。
エリアB|世田谷の2大緑道と玉川上水、神田川を走ります
緑道・玉川上水・神田川 往復27.8km
この区間は世田谷、杉並、三鷹の住宅街を通ります。ただし、往路と復路が異なるのでご注意ください。さ、さっきの緑道の分岐、南の烏山川緑道を進みましょう。この緑道、ほとんどの区間が自転車乗り入れ禁止なので走りやすいのなんの。環七を陸橋で越えて三軒茶屋、そして国士舘大学の裏へまわります。宮の坂駅で世田谷線の踏切を越えて、経堂の先で小田急線の下を抜け、GPS通りに走れば環八に出ます。
京王線(近くに八幡山駅)の先で甲州街道(20号)を渡って富士見ヶ丘へ。ここから玉川上水緑道が井の頭公園まで続いています。この川は上流に向かって右側が走りやすいと思うな。
で、なんとなく森の中、足元が土っぽくなってきたら、そこは井の頭公園。吉祥寺通りに出たところでこの区間はおしまい。
復路はここから井の頭公園の中に入って、神田川の源流地点(公園池の隅)から神田川に沿って。ほぼ井の頭線と並んで進んで高井戸で環八を越えます。永福で川から離れて甲州街道を渡って下高井戸駅へ。世田谷線沿いに南に下って、山下駅で踏切を越えて北沢川緑道に入ります。梅ヶ丘駅の裏を通って淡島通りを越えれば、もう最初の烏山川緑道との分岐です。
エリアC|直線10.7kmの専用道路、そして狭山湖をぐるり
多摩湖自転車歩行者道・狭山湖周回 往復47.8km
吉祥寺通りからさらに玉川上水を追います、三鷹駅構内を通って北口へまわり、まだまだ進みます。浄水場を越えて北(右)へ、関町五丁目交差点から多摩湖自転車歩行者道の始まり。
自転車と歩行者の専用道路で、2者間なら「歩行者優先」。道は小金井公園の北をかすめ、西武新宿線の花小金井駅、小平駅、西武拝島線の萩山駅、西武多摩湖線の八坂駅を通り抜けます。
同じ多摩湖線の武蔵大和駅前の交差点を越えればもう多摩湖、続いて湖沿い(湖は見えないけど)の専用道へ進みます。
かたくりの湯からは野山北六道山公園の園内。右にフェンスがずらりだけど、足元はちょっとトレランふう。六地蔵の先でフェンスに扉がついていて、奥に進めます。もちろん扉を開けましょう。おお、トレラン、トレラン。適度な下りでばんばん進めます。先に同じような扉があって、外に出るとそこは狭山湖周回道、ここだけは専用歩道がないので、クルマに注意です。埼玉県立狭山自然公園に出ると絵に描いたような貯水池、取水塔が目の前です。
千手観音を過ぎると次は村山上ダム、ここは車道から離れた堤体横の歩道を行きます。すると公園に出て、ここで狭山湖一周が完結。さ、銀座に戻ろう。