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走ることにある程度慣れてきたならば、もう一段階ステップアップを目指そう。そう、ハーフマラソンやフルマラソンなど長い距離へのチャレンジだ。トレーナー・齊藤邦秀さん監修の「フルマラソン完走メソッド」を全4回でお届けする。2回目のテーマは「可動域アップ」。
フルマラソンへの4つのステップ
関節を中心とした可動域向上のためのエクササイズはランニング前の必須エクササイズです、とトレーナーの齊藤邦秀さん。
「肩関節や股関節はランニングで腕や脚を動かすための大事な関節ですし、姿勢を保ちスムーズな呼吸を行うには胸郭をしっかり広げる必要がある。しかしデスクワークが中心だと、猫背姿勢のおかげで胸郭は縮こまりがちになり、肩関節や股関節まわりが凝り固まりやすくなってしまう。なので、走る距離を少し短くしてでもこれらのエクササイズは必ずやってほしい。ランニング中のカラダの動きが全く違ってきますよ」
腕を振りやすく、呼吸をしやすく、脚を動かしやすく。少しでもスムーズに走るためには可動域が大きなポイントなのだ。
また、ここで紹介するエクササイズは仕事の合間などにサッとやってほしいと齊藤さんは付け加える。実際やってみると血行が改善するし、カラダの詰まりが取れてポカポカと気持ちいい。特にこれからの寒い季節、普段から走れるカラダの準備をしておくことに越したことはないだろう。
しっかり腕を振るための基本のキ。おなじみマエケン体操も効果的。
見落とされがちだけど必須項目。上半身の捻り動作で念入りに。
ここが硬いと動く脚も動かない。これでもか!というくらい伸ばしておこう。
レース仕様のカラダになったらいざエントリー…と行きたいところだが、このコロナ禍で例年であれば毎週のように全国で開催されているはずの大規模レースは軒並み中止。なかなかモチベーションも上げにくいのが実情だ。
「発想を転換しましょう。最近ではごく小規模のレースや、GPSアプリを活用して遠隔地からオンラインで参加できるマラソン大会などが少しずつ増えてきています。また、SNSなどを通じて少人数で集まり、自分たちなりのレースを行う動きも増えてきています。こういう時代だからこそ、個々で工夫してイベントを作り、やる気を高めることが必要になってきていると思います」(齊藤邦秀さん)
もちろん、一人ハーフマラソンや一人フルマラソンに挑戦したって構わない。withコロナ時代のランニングの楽しみ方は、これからどんどん広がっていくに違いないのだから。
取材・文/黒田創 撮影/山城健朗 スタイリスト/ヤマウチショウゴ ヘア&メイク/村田真弓 取材協力/齊藤邦秀(ウェルネススポーツ)
初出『Tarzan』No.798・2020年10月22日発売