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睡眠の質を見える化し、「いい眠り」へと導く「睡眠術」とは? そのサポートで、今夜は「快眠」に。
眠りの質を左右する、寝ている間の睡眠環境をどう整えるか。当たり前の話だが、快眠を得るための能動的な工夫ができるのは覚醒中。じゃあ前後不覚の睡眠中、眠りのためにできることって一体何?
その答えを模索する企業のひとつがパナソニックだ。電機メーカーの強みを生かした「快眠環境サポートサービス」をこの春から展開予定。研究開発に当たった原田昌明さんに、家電と睡眠中の寝室環境について伺った。
「眠りにとって重要な要素は3つあります。ひとつは規則正しい生活リズム、もうひとつがカラダに合った寝具、そして寝室環境。寝室環境のひとつに“明かり”があります」
明かり=光は体内時計のマスタークロックをコントロールする大事なファクター。
「照明は色によってカラダへの作用が違ってきます。青白い光には覚醒作用があるので、寝る前の明かりとしては電球色がおすすめです。また寝ている間、まぶたを閉じていても光は感知できます。なので、照度が高くなると脳が光を感知してカラダは覚醒モードになっていきます」
今回の「快眠環境サポートサービス」では照明を利用した目覚めのサポートがひとつの軸になっている。
「冬場の早朝、まだ暗い中で起きていきなり照明を点けると眩しい!と感じます。強制的に覚醒させるのではなく、起床時刻の15分前から明かりの色を徐々に電球色から昼光色へ、照度もゆっくり高めていきます。朝日が部屋に差し込むイメージを提供するサービスです」
眠りの深さに合わせて照度を上げるスタート時間を調整することも可能。眠りが深ければ15分かけてゆっくりと、眠りが浅く光に敏感な状態なら3分程度の短時間で照度を上げていく。明かりの照度がピークに達するのは起床時間の1分前。
「目覚まし時計が鳴る直前に目が覚めることも結構あります。冬から春はとくに明かりの効果を感じやすい季節。私はもうこの照明機能がないとダメなカラダになってしまいました(笑)」
室温のコントロールも快眠を促す重要なファクター。もし季節や睡眠状態に合わせ、最適な温度や風向きをコントロールできれば、夜中に寝苦しくて起きてしまうこともなくなる。むろん、エアコンなしにこうした条件はクリアできない。
「室温制御の考え方は人の体温の変化が基本になります。それも体表面ではなく深部体温の変化です。深部体温は活動している日中に高くなり、寝ている間に下がっていって起きる時刻に向けて徐々に上がっていきます。冬眠動物のような体温変化のメカニズムが一日の中で起きているんです」(原田さん)
健やかな眠りにつくためには深部体温がスーッと落ちていくプロセスが必須。夏の熱がこもった部屋や冬の寒い部屋では深部体温は下がりにくい。だから、エアコンによる室温制御がマストになる。
「基本的に冬場に羽毛布団で寝ている場合、暖房は16度くらいで部屋が冷えすぎないよう温度をキープします。夏場にタオルケットなど薄い寝具で寝ている場合は、26度くらいの少しひんやりした室温設定が目安となります」
「快眠環境サポートサービス」の真骨頂はここから。睡眠中の室温や風向きのコントロールが肝となる。
冬場、深い眠りのときは暖気が部屋の上に溜まらないよう風向を下向きにし、眠りが浅くなったら再び上向きにする。また季節にかかわらず、深部体温を上げやすくするため起床時間に向けて徐々に室温を上げていってくれるという。
「とくに夏場は薄い寝具で寝ているので、ひんやりした温度環境をずっと維持していると途中で寒くなります。明け方にカラダがだるくなるのは深部体温が上がりにくくなっているからです。まだカラダが目覚めていない状況で起きて、そのまま活動を始めることで目覚めの悪い朝になってしまいます」
寒い冬も起床に適した温度であれば、いつまでも布団の中でグズグズすることもない。これはまさに、家電による室内環境を利用した攻めの快眠術だ。
パナソニックとタッグを組み、「快眠環境サポートサービス」の一角を担っているのが老舗寝具メーカーの西川だ。眠りの重要な要素のひとつは、カラダに合った寝具。直接カラダに触れ、寝心地を左右するものだけにそれも然りだ。
睡眠研究や、寝具開発に関わってきた野々村琢人さんに、マットレスと眠りの関係について伺った。
「理想的な寝姿勢は立ち姿勢をそのまま90度横に倒したものです。でも柔らかいマットレスに寝るとお尻が沈んでカラダが“く”の字になり、硬すぎるとマットレスと腰の間に隙間が空きます。どちらにしろ腰や背骨に負担がかかるのです」
そこで開発されたのが、4層の特殊立体クロススリット構造の[エアー]シリーズだ。素材と弾力性が異なる4層のうち、上2層は体圧を分散し、下の2層が正しい寝姿勢をキープする。1層目が柔らかく沈んでも、2層目がしっかり体圧を受け止める。しかも縦3×横3=9個の独立したブロックが縦横にクロスする複雑な構造。
「いびきをかく人や睡眠時無呼吸症候群の人は横向きの寝姿勢がいいといわれています。ただ、普通のマットレスでは横向きになると肩と一緒に周りも沈み込んでしまい、不自然な姿勢から痛みが生じることもあります。このブロック構造では1か所が沈んでも他のブロックは影響を受けません。だから、横向きでも最適な姿勢を保ち、カラダへのダメージや違和感が少なくなるのです」
体圧分散と正しい寝姿勢。この2つを兼ね備えたマットレスの睡眠への影響は、西川と筑波大学との共同研究によって科学的に検証された。一般的なマットレスに比べると、最も深いノンレム睡眠である徐波睡眠の分断が少なく、長く持続する可能性があることがわかったという。
カラダと脳、どちらのメンテナンスにも重要な働きをする深い眠りは質の良い眠りの要と言ってもいい。多くのトップアスリートが[エアー]を支持するのも納得だ。筋トレした日に快眠を得たいという人にも、もちろん朗報。
睡眠が浅いときは5分前から照明が明るくなる? 睡眠が深いときはエアコンの風向が下向きになる? 睡眠の深さに連動して家電が快適な睡眠環境を作り出すとは、なんとも摩訶不思議。
鋭い着眼点! そう、パナソニックと西川が共同開発した「快眠環境サポートサービス」は睡眠の量や質をデータ計測し、データをもとに照明やエアコンが稼働するというのが最大のポイントだ。
睡眠中のデータを計測するのは西川のセンサー搭載マットレス[エアーコネクテッド]SIマットレス。呼吸などからくるカラダの微細な動きをモニターし、必要な情報をフィルタリングして切り分け、睡眠をパーソナルデータ化する。
データ化された情報をパナソニックが提供する専用アプリ『Your Sleep』(※1)と連携させると対応家電による快眠環境サポートが実現するのだ。
入眠したタイミングや睡眠状態に合わせてエアコンが快適な温度、風向、風量で機能し、起床時間に向けて徐々に温度を上げていく。また、LEDシーリングライトは起床前の睡眠の深さに合わせて5〜15分間という幅で照度を上げていく。
こうして睡眠とシンクロしたふたつの家電がスッキリした目覚め環境をサポートしてくれるのだ。
また、『Your Sleep』は睡眠の結果を6項目で評価しスコアを算出、データを可視化して過去の睡眠の振り返りができる。さらに、その結果に基づいたアドバイスが表示される。これは西川の日本睡眠科学研究所の長年の知見をベースにしたアドバイスだ。
「睡眠を可視化するシステムは現在ではさまざまなものがあります。でも最初は興味深く見ていたとしても、それでどうすればいいの?ということになりがち。データに基づいてアドバイスが受けられる。また、寝室環境を整えることができるのが強みだと思います」(原田さん)
快眠を得るための工夫は寝ている間であってもできる。睡眠の質を見える化し、振り返ることで「いい眠り」へ攻める睡眠術を実践する。そんな新時代の到来だ。
※1 専用アプリ『Your Sleep』『nishikawa LINK』(Android™スマートフォンはGooglePlay™、iPhoneはApp Storeからダウンロード可能)、Android™ OSバージョン8.0以降、iOSバージョン11.0以降のスマートフォンでご利用できます(2019年12月現在)。対応OSは変更する場合があります。タブレット端末には対応していません。※2 家電連携には対応機種が必要です。
新たな睡眠の扉を開ける「快眠環境サポートサービス」。ぜひとも体験してみたい!という人も少なくないはず。現在、西川のセンサー搭載マットレスとパナソニックの家電、専用アプリを介しての連携(簡易版)が体験できるショールームは3か所。
実際にベッドに寝た状態で入眠から覚醒までのダイジェスト版が3〜5分間で体験可能。全身で実感せよ!
取材・文/石飛カノ 撮影/中島慶子(人物)、大嶋千尋(店舗) イラストレーション/山崎真理子