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世界初のAI卓球コーチングロボと対決!|ターザン的「CES 2020」現地レポート(7)

フィットネスやヘルスケア分野の最先端も集まる「CES 2020」を、ターザン的目線でレポート。トレーナー中野ひろゆきさんが世界初のAI卓球コーチングロボと対決しました。

AI卓球ロボと対決。

血圧計や低周波治療器、スマートウォッチなどの健康デバイスを手がける〈オムロン〉が、6代目となる最新人工知能搭載コーチングロボ《PORPHEOS(フォルフェウス)》を開発。

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人工知能搭載コーチングロボ《PORPHEOS(フォルフェウス)》
人工知能搭載コーチングロボ《PORPHEOS(フォルフェウス)》
人工知能搭載コーチングロボ《PORPHEOS(フォルフェウス)》
人工知能搭載コーチングロボ《PORPHEOS(フォルフェウス)》

最新人工知能搭載ロボットトレーナー《フォルフェウス》と、人間のパーソナルトレーナーである「中野ひろゆき(筆者)」が“ロボット vs 人間”の卓球対決で「指導能力」を調査してきました。

1. リスポンススピード

《フォルフェウス》のリスポンススピードは中野とほぼ同じ。(正確性は少し《フォルフェウス》の方が上)。その場で相手の動きを複数台のカメラで感知し、動作を解析。その後、相手に合ったスピードでリスポンス(今回の場合は卓球の球を打ち返す)できるという優れた反射能力でした。

2. モチベーション

《フォルフェウス》はただ単に、ラリーの相手をするだけではなく「相手のモチベーショ」もしっかり感知してくれます。搭載のカメラで相手の顔から正体認証データを取り、心拍数、ストレス度、瞬きの回数などを計測し、相手のモチベーションにあったラリーを展開。

搭載されたカメラは、プレーヤーの「フォアハンド」と「バックハンド」のスキルレベルも同時に識別し、スキル向上に繋がる位置とスピードでラリーの配球を行います。

3. 機密性

トレーナーとクライアントの間で最も大切な事は「秘密保持」。多くのAIを採用したロボットはインターネットに常に接続されて、情報が共有されています。このことに対してプライバシーの観点から疑問を唱える声も少なくありません。

フォルフェウスはインターネットに不接続なので、“トレーナーが見つけ出したクライアント情報”が他者と共有される心配は不要。便利がもたらす不便をフォルフェウスコーチはしっかりとケアしている。


《フォルフェウス》のテクノロジーはアメリカ某大学のアメリカフットボールのコーチングで採用されており、これから更なる展開が楽しみです。

PROFILE
中野ひろゆき
中野ひろゆき(なかの・ひろゆき)/1984年生まれ。SPARTAN SGX。大阪・堀江のパーソナルトレーニングスタジオ〈GRACE HORIE〉代表、ReebokONE アンバサダー。15歳から23歳までカナダに留学し、オカナガン大学卒業。カナダCJFLや日本Xリーグでアメフト選手を経験し、日本でトレーナーとして活動。

取材・文・撮影/中野ひろゆき

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