緊張からのリラックス。カラダに対極の刺激を入れてリラックス感を生み出すのが「筋弛緩法」だ。4つのシチュエーション別筋弛緩法を中野ジェームズ修一さんにアレンジしてもらった。今回は、4ステップで行える「プレゼン前」編だ。
筋弛緩法は立ったままでも行える。やり方をマスターしておけば、大事なプレゼンや会議のようにプレッシャーがかかる場面に臨む際、心身が緩んで気分が軽く切り替えられる。
いきなり大きな動きから入らないで、小さな動きから漸進的に取り組むのがポイント。小さな動きで脱力する感覚を確実に摑んでから、それを大きな動きへと波及させていくのだ。
本番が迫ったときは、1セットでもやっておくとある程度の効果が期待できる。![](/assets/common/images/endLogo.png)
実践! プレッシャーに負けずに自然体で立ち向かう。
STEP1. [緊張]15秒→[リラックス]30秒
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両足を腰幅に開いてまっすぐ立ち、両腕を体側で下げて両手の拳を握り、顔を天井に向ける。太腿の前とお尻に6割程度の力を入れて下半身を15秒ほど緊張させる。
一気に力を抜いて30秒程度リラックス。肩を下げ、頭をだらりと垂れる。
STEP2. [緊張]15秒→[リラックス]30秒
1/20
両手の拳を握り、両肘を曲げて肩をすくめ、顔を天井に向ける。6割程度の力を入れて上半身を15秒ほど緊張させる。
一気に力を抜いて30秒程度リラックス。腕を下げ、頭をだらりと垂れる。
STEP3. [緊張]5秒→[リラックス]10秒
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両腕を下げて両手の拳を握り、両腕を外向きに外旋させながら肩甲骨を寄せ、顔を天井に向ける。同時に踵を上げて爪先立ちになり、6割程度の力を入れて5秒ほど緊張させる。
一気に力を抜いて10秒程度リラックス。踵を下ろして腕を下げて、頭をだらりと垂れる。
STEP4.[緊張] 5秒→[リラックス]10秒
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両腕を上げて両手の拳を握り、踵を上げて爪先立ちになり、顔を天井に向ける。背伸びをするように6割程度の力を入れて全身を5秒ほど緊張させる。
一気に力を抜いて10秒程度リラックス。踵を下ろして腕を下げ、深く前傾。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/山内省吾 ヘア&メイク/天野誠吾 イラストレーション/阿部伸二 取材協力/中野ジェームズ修一(スポーツモチベーション)
(初出『Tarzan』No.769・2019年7月25日発売)
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