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レース8日前にやっておきたい2つのこと:マラソン大会10日前からの「フル完走&記録更新のためのTODOリスト」
10日後に迫ったレース。ここまで練習を積んできたとしても、この期間の過ごし方でレース結果は左右される! 4度のフルマラソン経験をもつモデルの三原勇希さんとともに、当日までの最終調整をプロランニングコーチ・金哲彦さんに学びましょう。8日前にやっておくべきこととは?
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教えてもらう人

レース8日前にやるべきこと・その1:当日のウェア確認
大会8日前。この日はレース当日に着用するウェアを確認しよう。冬レースの場合、サブ5レベル以上のランナーなら、Tシャツとロングタイツというスタイルが基本になる。
「防寒は足し算で考えます。グローブ、ネックウォーマー、アームウォーマーなども準備した方がいいでしょう」(金さん)
スタート時は寒くても、走り出すと体温が上昇していく。暑くなったら脱げるように、着脱可能なアイテムで体温調整すると快適に走れる。
また当日の天候はどうなるかわからない。雨が降った場合はジャケットやキャップの着用も考える。不足しているアイテムがあれば、この日のうちに準備しておこう。

1. ジャケット
レース中はゼッケンが見えないといけない。半透明で防水のジャケットが一着あれば安心だ。〈ザ・ノース・フェイス〉19,000円、問い合わせ/ザ・ノース・フェイス3(マーチ) (TEL)03-6418-4921。
2. グローブ
冬のレースには必須。タッチパネル対応のグローブを選べば、スタート前の暇つぶしにも困ることはないだろう。〈ハンズオングリップ〉5,500円、問い合わせ/バーリオ (TEL)075-354-6604。
3. ネックウォーマー
首まわりが冷えるとカラダ全体が冷えてくるので、しっかりガードしておこう。暑くなったらポケットへ。〈フーディニ〉4,000円、問い合わせ/フルマークス℡0120-724764。
4. キャップ
日差しが強いときにも大活躍してくれるアイテム。雨のレースは防水性のものでしっかり対処しよう。〈アディダス〉2,990円、問い合わせ/アディダスグループお客様窓口 (TEL)0570-033-033。
レース8日前にやるべきこと・その2:重めのラン

8日前には重めのトレーニングを行う。距離でいうと10~15km。本番の目標タイムと同じくらいのペースで十分だ。新調したウェアがあれば試しておこう。
「大会が近づくと、安心したいがためについつい頑張ってしまいがちです。でも走りすぎないように注意しましょう。スピードも必要以上に上げてはいけません。とにかく余裕を持って終わることが大切です」(金さん)

レース本番を想定して、同じくらいのペースで走り、カラダに刺激を入れておくことが目的になる。
張り切って特別な場所を走るよりも、いつもの練習コースの方がリスクは少ない。もっと走りたいな、というくらいで切り上げると、“良いイメージ”を持って本番を迎えることができる。
これはNG!:詰め込んだ練習
土日を利用して、最後の悪あがきをしてもいいことはない。必要以上のトレーニングは、疲労が溜まるだけでなく、故障の危険も高くなるからだ。
今できるベストな状態で本番を迎えられるように、残り10日間はコンディショニングを優先させよう。
取材・文/酒井政人 撮影/谷尚樹 スタイリスト/山口ゆうすけ ヘア&メイク/村田真弓 イラストレーション/大久保ナオ登
(初出『Tarzan』No.759・2019年2月21日発売)