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レースで鍛え、レースでリフレッシュ。プロランナー・川内優輝さんのスタミナ哲学

プロランナー 川内優輝さん スタミナ哲学

かわうち・ゆうき/1987年生まれ。2019年4月にプロランナーに転向。マラソンの自己ベストは2時間7分27秒。世界選手権に4度出場。2014年の仁川アジア大会で銅メダルを獲得。サブ10の回数も日本人最多記録となる18度。あいおいニッセイ同和損害保険所属。

バイタリティ溢れる人には疲れないカラダを保つ秘密がきっとあるはず。今回は、スポーツ界の第一線で活躍し続ける川内優輝さんに、スタミナの哲学を聞きました。

レースはトレーニングであり、心のスタミナを回復する手段

鉄人である。そもそもトップレベルのマラソンランナーは、常人とは比にならないスタミナの持ち主なわけだが、川内優輝選手のタフさは他を圧倒するものがある。

プロランナー 川内優輝さん スタミナ哲学

フルマラソンを完走した回数は135回(2024年6月末時点)で、うち51回で優勝。21年にギネス世界記録に認定されたフルマラソン100回のサブ20(2時間20分未満)の回数は、120回まで伸びた。レースを高負荷のトレーニングとし、競技力を高めるスタイルは、川内メソッドと呼ばれ、プロ転向以降も継続している。

20kmジョグでスタミナ作り

プロランナー 川内優輝さん スタミナ哲学

ジョグは1日20km、月間で600kmくらいを目安にトレーニング。強度の高い練習をするのは、週2回。「スタミナ作りには一定以上の時間のジョグが重要です」とのこと。

ハーフマラソンを含めると年間で40回くらいのレースに出場しています。公務員時代、練習時間が限られる中で、強度の高い練習をするならレースに出た方が得策だろうと考えたのがきっかけです。

一人で練習していると、レースのように自分を追い込むのは難しいですし、給水のサポートがあるわけではありません。レースなら信号がなく道の真ん中を走れますし、応援もしてもらえますから(笑)

レース出場は質の高いトレーニングであり、心のスタミナを回復させる手段にもなっている。

公務員時代は、週末のレースを楽しみにして平日の仕事を頑張っている部分もありました。移動を含めて旅行が大好きなので、遠征してレースに出場すると疲れるどころかエネルギーを補給できるんですよ。

一人で40km走の練習を続けていたら心身ともにスタミナが削れてしまいますが、レースなら心のスタミナが回復するんです

1年以上レースに出られなくなるような大きな故障はなく、長く第一線で活躍し続けている川内選手。カラダのケアは、どのようなことを心がけているのだろうか。

特別なことはしていませんが、入浴は基本的に毎日。そして7時間半は寝るようにしています。レースの後は、温泉で交代浴をして、ストレッチの時間を長めに取るようにしていますね。

ハーフマラソンだったら昼にはフリーになるので、クールダウンを兼ねてウォーキングをしながら観光をします。それから、レースの後は翌朝まで食事の制限はせず、その土地の料理を楽しんでいます。そうするとリフレッシュできて、また翌週から頑張れるんです

レースで鍛え、レースでリフレッシュする。スタミナの鉄人・川内優輝の旅は、これからもレースを中心に続いていく。

川内さんが2024年出場した大会一覧
  • 1/14 いぶすき菜の花マラソン
  • 1/21 公認奥球磨ロードレース
  • 2/4 香川丸亀国際ハーフマラソン
  • 2/11 唐津10マイルロードレース大会
  • 3/3 金栗杯玉名ハーフマラソン
  • 3/10 飛鳥ハーフマラソン
  • 3/17 芦北うたせマラソン
  • 3/24 よろこびのまち久喜マラソン
  • 3/31 幸手市さくらマラソン
  • 4/7 パリマラソン
  • 5/5 バンクーバーマラソン(ハーフ)
  • 5/19 小豆島オリーブマラソン全国大会
  • 5/26 河北新報錦秋湖マラソン
  • 6/9 勝山恐竜クロカンマラソン
  • 6/16 隠岐の島ウルトラマラソン
  • 6/30 函館マラソン

取材・文/神津文人 撮影/石原敦志 撮影協力/和光樹林公園、和光市総合体育館

初出『Tarzan』No.884・2024年7月18日発売

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