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「ジムじゃなきゃ鍛えられない」なんてコトはないけれど、ジムに行けば選択肢が広がるのもまた確か。自宅トレだと気持ちが上がらないならば、ジムデビューも検討してみよう。このQ&Aを読めば、ジムトレも怖くない!
目次
自宅でもその気になれば鍛えられる。では、心身を絶好調に導くうえで、わざわざジムで運動するメリットはどこにあるのだろうか。
マシンなど最新機材が揃う、スタジオやプールもあるなど、ジムの利点は多いが、見逃せないのは運動が続けやすい点。運動は続けないと効果がない。自宅だといつでもできる反面、一人でやる気を高めて運動に向き合い続けるのはなかなか大変。
「ジムに行けばやるしかない。周りは鍛えている人ばかりなので、刺激を受けて運動に前向きになり、継続しやすいのです」(ゴールドジム北千住東京の店舗責任者・及川隆寿さん)
この他、筋トレと有酸素運動が1か所で済ませられるのも、ジムトレのメリット。初心者も、経験者も、ジムを再発見しよう。
ジムを大雑把に分けると、総合型ジム、24時間型ジム、ブティックジムの3タイプがある。
ジムで何をしたいかで、どのタイプに入るべきかは変わるが、迷ったら総合型を。設備がもっとも整い、運動の選択肢も多いから、幅広い層に薦められる。
「ハード面が充実しているうえに、困ったときに助けてくれるトレーナーが常駐しているのが心強い。ルールやマナーの管理も徹底しているので、一人でも安心して通いやすいのです」
最近増えた24時間型も便利だが、教えてくれる人が常駐しないので初心者には不向きかも。基礎を知り、何をやるべきかがわかっている経験者は、24時間型でもいいだろう。生活圏内で通いやすい店舗を見つけ、早速見学に出掛けよう。
総合型ジムには、いろいろな会員種別がある。
※詳細はジムによって異なる。
どれを選べばいいのか悩みそうだが、ファーストチョイスは、全営業時間自由に使えるフルタイム会員。月会費はいちばん高くなるが、その価値はある。
「ストレスなく通い続けるためには、制約はなるべく少ない方がいい。平日日中しか使えないとか、週末しか通えないといった縛りが少しでもあると、足が遠のく恐れがあります」
ジム通いがすっかり習慣化した結果、「やはり平日夜しか行けない」とか「結局休日ばかり行っている」などと自らの行動パターンがわかってきたら、それに応じてベストな種別に変更すればいい。
コロナ下で第一に大切なのは、発熱などの体調不良時は決して行かないこと。来店時も、必ず検温と消毒を行ってから入る。
ジムの対策もバッチリ。利用中もマスク着用が義務。口だけではなく鼻まで覆い、会話も最小限に留めることが求められる。マシンのシートやグリップなど、肌に直に触れる部分は使用前・使用後に、施設が用意しているアルコール液などで消毒を行うのがルールだ。
「ジム側でも、飛沫が飛びやすい有酸素マシンをパーティションで区切ったり、1台おきに使用したりするなどの対策を取っています。スタジオレッスンは入場人数を制限し、換気を徹底したうえで行っています」
混雑状況がサイトなどで確認できるジムも増えてきた。空いた時間帯を見つけ、密を避けて安全に鍛えよう。
知っておきたいのは、ジムはテーマパークなどと同じようにゾーニング(テーマや用途による区分け)されているということ。具体的には、ジムエリア、スタジオ、プール、ロッカー&パウダースペースなどだ。
着替えに使うロッカー&パウダースペース以外でお世話になるのは、おもにジムエリア。そこには4つのゾーンがある。筋トレマシンが並ぶマシンエリア、ダンベルなどが並ぶフリーウェイトエリア、有酸素マシンが揃うカーディオエリア、筋肉をほぐすストレッチエリアだ。
なかでも、壮健な心身を作る目的で通う人の主戦場は、マシンエリアとカーディオエリア。まずは、手軽な筋トレマシンと有酸素マシンで鍛えよう。
ジムは運動をする場所。何よりも欠かせないのは、動きやすいシューズとウェアだ。24時間型ジムでは一部土足OKなところもあるが、それ以外はインドアシューズを履くのが鉄則。これから買うなら、初心者用ランニングシューズが万能だ。ウェアは、汗をかいても肌を心地良く保ってくれる吸汗速乾性に優れたものがいい。
この他、汗を拭くためのタオル、シャワー後に使うバスタオルも必須だし、前述のように今時はマスクも必需品。総合型ジムなら、有料でウェア、シューズ、タオルなどが借りられる。
有酸素マシンは音楽を聴いたり、テレビを観たりしながら使うことが多い。イヤホンの用意があるジムもあるが、使い慣れたイヤホンを持参した方が快適だ。
トレーニングは、疲労を抜きながら1〜2日おきに週2〜3回行うのが効果的。ジムにも、同じく週2〜3回ペースで通うのが正解。週3回以上やってもいいが、頑張りすぎると疲れて長続きしない。
「仕事や家庭に支障が出ない範囲で通いましょう。最低でも週1回、できれば週2回などとハードルを下げて始めた方が、継続性は高まると思います」
週2回なら平日1回+週末1回でOKだから、ライフスタイルを大きく変えずに続きそう。通う時間帯は、自分が続けやすいところがベスト。生理的には、体温が高くて筋肉が動きやすい午後4時〜6時頃がいいとされるが、その頃はジムが混むピークタイムでもある。ストレスなく通える時刻を見つけたい。
営業時間内であれば、ジムには何時間でも滞在可能。でも、トレーニングをダラダラやるのは効率が悪いし、運動を長い時間続けるとストレスが溜まり、疲れも抜けにくくなる。
「トレーニング時間は、1回60分前後が妥当でしょう。60分なら集中力が続くので、質の高い運動が安全に行えます。それに筋トレと有酸素運動をどちらも行う余裕もあります」
60分なら、平日の仕事や家事などの合間でも捻出できそう。アクセス抜群のジムなら、在宅勤務中に、息抜きを兼ねてカラダを動かすこともできる。
プロテインとは、タンパク質を補うサプリメントの総称。筋肉はタンパク質から作られているから、筋トレ直後に、プロテインからタンパク質を補うと筋肉は発達しやすい。ムキムキを目指さない人でも、プロテインは必要。
「運動後は、筋肉は多かれ少なかれ消耗しています。そのリカバリーのために、タンパク質は必須の栄養素です。運動後に素早くタンパク質を補給するなら、消化吸収に優れたホエイプロテイン(牛乳の乳清を原料にしたもの)がいいでしょう」
ホエイプロテインはネット通販で手に入るが、総合型ジムのプロショップでも買える。ドリンクタイプのホエイプロテインが自販機で買えるジムも少なくないから、一度試してみよう。
ジムでは、フルメイクでも、すっぴんでもOK。
仕事帰りにジムに寄る人は、メイクをしているはず。トレーニング後、シャワーで汗と一緒にメイクを落としたら、すっぴんで帰るタイプと、再びメイクしてから帰るタイプに分かれる。どうするかは完全に好みの問題。メイク派のために女性のパウダールームにメイク用スペースを設けているジムもある。
休日などに自宅からジムへ直行するケースはどうだろうか。公共交通機関を使わないなら、すっぴんで出向き、すっぴんで帰る手もある。すっぴんで人前に出るのがイヤなら、ポイントメイクで出かけ、ポイントメイクをしてから帰るのが気楽。
ただし、プールを利用する際はメイクを落とすのがルールだ。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 イラストレーション/岡田丈
初出『Tarzan』No.811・2021年5月27日発売