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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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トレーニングの軌跡を偽りなく物語るもの、それが筋肉だ。第42回は会社員でありながら、プロサーファーとしても活躍する田岡なつみさんの筋肉に迫る。
波に乗るために、ボードに腹這いになって水泳のクロールのように両手で漕ぐ「パドリング」はサーフィンの基本です。肩の筋力が弱くてパドルが遅れると、減速して波に乗り遅れてしまう。
私は肩の筋トレをしたことは一度もなく、日々波に乗るなかで発達しました。一日に何千回と漕ぐので、昔は練習後、毎回肩がパンパンになってました。世界で活躍する選手は皆、肩幅が広いです。
最近注力してるのは体幹トレです。サーフィン中、波が予期せぬ動きを見せることは日常茶飯事なので、演技で必要なバランス感覚を養うためにも体幹が重要。ロングボードという大きなボードを操らなければならないし、海外の選手と比べて体格が小さいので、なおさらです。
サーフィンを好きになったのはサーファーの両親の影響です。幼少期から毎週末家族で海に通うなかで二人が波に乗る姿に憧れて、小6から本格的に開始。中高と陸上部に入っていた頃も、休日にはサーフィンをするため海に出かけました。
週3日会社員として働き、残りの4日は海へ。家まで帰る時、ダウンがてらいつも走ります。サーフィンの試合は1回20分、途中でバテないように、普段から時間を見つけてランニング。
またサーフィン強豪国のオーストラリアに留学中、現地の選手が毎朝ビーチでヨガをする姿に影響を受け、ヨガも始めました。試合の緊張を解きたい時や波のリズムに合わせる時、ヨガの腹式呼吸を意識するよう心がけてます。
筋トレ=ツラいというイメージが正直ありますが、私が目標とする“軸がブレないサーフィン”において筋肉は必要不可欠です。ただし筋肉がつきすぎてカラダが重くなるとボードが沈んでしまうし、逆に軽すぎると海外の選手のようなパワフルなパフォーマンスができません。今もベストな肉体を模索中です。
取材・文/門上奈央 撮影/角戸菜摘
初出『Tarzan』No.806・2021年3月11日発売