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いま「ウォーキング」が注目されている、5つの事実

心にもカラダにも効く! 歩きの最新トピック5つ

いま、歩く人が増えている。コロナ禍でその傾向にさらに拍車がかかった。歩くことは即できて手軽。コストもほぼゼロ。それでいて御利益満載の万能トレーニングである。今回、温故知新なウォーキングの魅力を大解剖。

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① 20代でも歩く人が増えている

「コロナ禍で歩く人が増えたのは、私たちの調査でも明らかです」(笹川スポーツ財団スポーツ政策研究所の政策オフィサー、鈴木貴大さん)

下のグラフを見てみよう。2020年、週1回以上のウォーキングを実施している人の割合は18年と比べて2%以上増えており、推計実施人口に換算すると233万人増。これは、宮城県の人口に匹敵する増加量だ。

推計実施人口は、住民基本台帳の20歳以上人口に実施率(%)を乗じて算出。年1回以上、月2回以上、週1回以上歩く人は各々20年間でおよそ2倍に。出典/笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査2000〜2020」

年代別では20代の実施率が上昇。

「20代では、年1回以上、月2回以上、週1回以上のウォーキングの実施率はともに2005年以降最高。18年と比べると、月2回以上の実施率は約5%、週1回以上の実施率は約4%それぞれ上昇しています」

20代のウォーキング推計実施人口のグラフ

20代でも歩く人がどんどん増加中/20代のウォーキング推計実施人口。’08年から緩やかな減少傾向が見受けられたが、’18年からは鮮やかにV字回復した。出典/笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査2000〜2020」

同調査の種目別ランキングでも、20代が週1回以上実施するスポーツの2位は散歩(ぶらぶら歩き)3位がウォーキング、30代では1位が散歩(ぶらぶら歩き)で3位がウォーキング。歩くトレンドは本物なのだ。

② ウォーキングシューズが売れている

歩きたいと思ったら、まず欲しいのはウォーキングシューズ。単なるスニーカーでは長い距離を快適に歩けないし、ランとウォークでは動きがまるで異なる。ランシューを選ぶのは、実はあまりお勧めできない。

ブームを背景として、ウォーキングシューズの売り上げも好調らしい。

「コロナ禍以降、明らかに問い合わせが増えています。購入するのは40〜50代がメインですが、若年層にも人気は広がり、レディースの売り上げも増えています」(大手スポーツ用品量販店ゼビオグループのシューズバイヤー、渡辺純高さん)

日本有数の総合スポーツメーカー〈アシックス〉が展開するウォーキングシューズの看板商品《ウェルネスウォーカーシリーズ》は、2021年の売り上げが対前年比2桁増を記録。

近年ウォーキングシューズは多様化・高機能化が進み、ファッション性も向上している。売り場に出かけ、お気に入りの一足を見つけたい。

アシックス ウェルネスウォーカーシリーズ ゲルムージー

前述したシリーズより、設計段階からファストウォーキングを考慮して作られた特化モデル《ゲルムージー》。

③ 歩きやすい街作り=ウォーカブルシティが進んでる

ウォーキングは今、都市作りの側面からも世界的に注目されている。

キーワードは「ウォーカブルシティ」。自動車を使わずに、歩いてスムーズに移動できる都市のこと。賑わいの創出、市民の健康度や住環境の向上、地方経済の活性化といったメリットがあり、歩きやすい都市はGDPが高いという研究結果もある。

そうした海外の動きも踏まえ、国土交通省では令和元年からウォーカブルシティを推進。「まちなか(都市の中心部)」を自動車中心から人中心へと転換し、居心地が良く、歩きたくなる都市再生整備の支援を行っている。

具体的には、車線を減らして歩行者空間を広げたり、バリアフリー化や緑化を進めたりする取り組みをサポートしているのだ。

松山市 の ウォーカブルシティ 整備例

松山市の再生整備例。花園町通りを片側1車線減らし、歩道と自転車道に再配分。歩行者通行量は整備前の約2倍に増えた。

2021年12月31日現在、国とともにウォーカブルな街作りを進めるウォーカブル推進都市は、全国321都市にも上る。こうした試みが進めば、ウォーキングはもっと快適に楽しめそうだ。

④ 歩いて“マイル”が貯まるサービスも

ARアプリ『ピクミン ブルーム』をはじめ、お散歩メソッドが普及している昨今。ウォーキングで“マイル”が貯まるサービスも続々登場している。

代表的なのが、すべての移動でマイルが貯まるアメリカ・シリコンバレー発のマイレージアプリ『Miles(マイルズ)』。スマホにダウンロードすれば、移動距離に応じて自動的に1マイル(約1.6km)ごとにマイルが貯まる。

マイレージアプリ『Miles(マイルズ)』

アプリストアで無料で入手可能。位置情報の取得を「常に許可」にすると、移動手段は、アプリのAIが自動的に判定してくれる。

このアプリはSDGsを意識しており、環境負荷の低い移動ほどマイルの加算倍率が高い。自動車での移動は1倍だが、バスや電車だと2倍、自転車だと5倍になり、ウォーキングではなんと10倍になる。

一方、飛行機ならマイルはたくさん稼げるが、環境負荷が大きいので倍率はウォーキングの100分の1の0.1倍に。歩いて貯めたマイルは、ギフトカードなどに交換可能。ポイ活感覚でずんずん歩こう。

⑤ “歩きの質”を可視化するデバイス

運動をサポートするウェアラブル端末が続々と出現している。〈JINS〉から出ているメガネ型ウェアラブルデバイス《JINS MEME(ジンズ ミーム)》もその一つ。

このデバイスは、鼻当て部分に2種のセンサーを内蔵し、スマホアプリと連携。センサーで得た情報をスマホで解析し、ユーザーの心身のコンディショニングに役立てることができる。

《JINS MEME》

《JINS MEME》はフレーム本体価格19,800円。アプリは月額500円または年間5,000円のサブスクサービスで利用可(1年間は無料)。

なかでもウォーキングに活用したいのが、歩いているときの姿勢をモニタリングしてくれる機能。メーカーによると、この機能は2015年の《JINS MEME》初号機発売以来、根強い人気を誇るとか。

前述の鼻当て部分には、6軸モーションセンサーが内蔵されており、歩くときの速度、着地の強さと偏り、カラダの傾きなどを検出。単に歩数や距離といった量だけではなく、“歩きの質”が見える化できるから、理想的なウォーキングにいち早く近づけるに違いない。

取材・文/井上健二 撮影/内田紘倫 スタイリスト/豊島 猛 ヘア&メイク/手塚裕美 取材協力/鈴木貴大(笹川スポーツ財団)、市川将(アシックススポーツ工学研究所)

初出『Tarzan』No.828・2022年2月24日発売

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